6月2日は"まいまい京都"のツアーで「東福寺ライトアップ」を楽しみました。
一般公開の前なので"まいまい京都"の貸切りです。
本来は4月29日〜6月13日までの開催予定でしたが新型コロナウィルスに対する緊急事態宣言を受けて開催が延期になっていました。
ガイドは"まいまい京都"代表の以倉さんです。
コロナ禍の中でまち歩きツアーが実施出来ずに経営の危機に立たされましたがクラウドファンディングを立ち上げ資金を集められ目標の300万円を遥かに超える900万円強の寄付が集まりました。
京都では、"まいまい京都"のまち歩きはすっかりと定着した感があり、僕自身も20回以上、参加しています。
皆さん「京都には"まいまい"が絶対に必要!"まいまい"の火を消してはいけない」との思いで寄付をされたと思います。
僕も少しばかり寄付をさせて頂きました。
前置き(まいまい京都の宣伝?)が長くなりましたが、先ずは通常非公開の龍吟庵からです。
境内の渓谷に架かる屋根付きの橋「偃月橋(えんげつきょう)」です。
屋根付きの橋としては国内最古の橋で国の重要文化財です。
龍吟庵は東福寺住持第三世無関普門(後に大師号を賜り"大明国師")の住居跡で禅宗寺院の方丈としては最古の建築物で国宝です。
山内には多くの塔頭寺院がありますが格式一位の塔頭寺院です。
方丈の南庭(だんてい)は「無の庭」と呼ばれるシンプルな白砂だけの庭園ですが西の庭からは表情が一変します。
稲妻の竹垣に仕切られた庭園は「龍の庭」と呼ばれ、龍が海中から黒雲に包まれ昇天する姿を立石で表現されています。
昭和の名作庭家・重森三玲の初期の作品です。
雲の仕切りにモルタルを使うなど彼の作庭思想「永遠のモダン」を感じます。
「霊光」の扁額は足利義満の筆によるものです。(前述の方丈の扁額「龍吟庵」もそうです。)
東の庭は「不離の庭」と呼ばれ、大明国師のエピソードを題材にした庭園です。
大明国師が放蕩(今の天然痘)の病に罹り山中に放置されました。そこで狼に襲われたところを二頭に犬が守ったとのエピソードを石組で表現しています。
庭園一面に敷かれている赤い鞍馬石は病の国師の発熱を表現しています。
稀に公開される龍吟庵ですが写真はNGな事が多く残念に思っていましが流石に"まいまい京都"!全てがOKでした。
広い境内を持つ東福寺です。一回ではとても書き切れません。
後日、続編を書くつもりです。
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