勝利確実との報道後、トランプ氏が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した画像。「世論調査 トランプはバイデンを打ち負かし、ヘイリーはバイデンに負ける」とある。

 

 

《ニュース》

11月の米大統領選に向けた共和党候補指名争いで1月23日(現地時間)にニューハンプシャー州で予備選挙があり、初戦のアイオア州党員集会に引き続き、トランプ前大統領は勝利しました。

 

日本時間の24日午後6時時点で、集計率は91%、得票率はトランプ氏が54.6%、元国連大使のニッキー・ヘイリー氏が43.1%でした。

 

《詳細》

フロリダ州知事のロン・デサンティス氏が指名争いから撤退を表明したため、ニューハンプシャー州予備選は事実上、トランプ氏とヘイリー氏の一騎打ちとなっていました。

 

トランプ氏は勝利演説で支持者らに感謝を述べつつ、候補者の指名獲得に自信を示し、「われわれが勝つ。それ以外の選択肢はない。もし勝たなければこの国が終わる」と訴えました。またSNS「トゥルース・ソーシャル」には、「ニッキー・"バードブレイン(ばか)"・ヘイリーにとっては非常に悪い夜となったが、先週のアイオワ州でのかなりの差がついた3位ほどではない。来週のネバダ州党員集会では、世論調査の結果が悪かったため、彼女は対戦したがらなかった。(中略)サウスカロライナでは、私が30~50ポイントリードしている!」と投稿しました。

 

ヘイリー氏は負けが決まった直後の集会で、家族や自身への支持を表明したニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事らへの感謝を述べ、トランプ氏の勝利を祝福した上で、「レースはまだ終わっていない」と語り、指名争いから撤退しない考えを示しました。

 

またバイデン大統領陣営は23日夜、「今夜の結果は、ドナルド・トランプ氏が共和党候補指名をほぼ固め、選挙を否定する反自由主義のMAGA(トランプ氏の選挙スローガン「Make America Great Again」の頭文字)運動が共和党の乗っ取りを完了したことが確認された」とする声明を発表しています。

 

一方、トランプ氏の長男であるドナルド・トランプ・ジュニア氏はXに「ニッキー・ヘイリーの莫大な金と(民主党と組んだ)汚いトリックは、ニューハンプシャーの偉大なMAGA愛国者たちには太刀打ちできなかった」と投稿しています。

 

たしかにヘイリー氏に対して、アンチトランプのエスタブリッシュメント(特にネオコン系)が突如巨額の献金をし始めて以来、ヘイリー氏は彼らの"操り人形"であるかのように、トランプ氏を批判するようになりました。

 

次の党員集会は2月8日にネバダ州で、次の予備選挙は2月24日にサウスカロライナ州で予定されています。サウスカロライナ州はヘイリー氏の出生地であり、同氏が知事を2期務めた州です。