古美術 崎陽

古唐津 茶碗 他お茶道具等 古美術全般を取り扱う「古美術崎陽」のHP日記

長崎で活躍した人~「ケンペル」~5

2013-01-20 06:25:08 | 長崎の歴史
1692年、離日してバタヴィアに戻り、

1695年に12年ぶりにヨーロッパに帰還した。

オランダのライデン大学で学んで

優秀な成績を収め医学博士号を取得。

故郷の近くにあるリーメに居を構え医師として開業した。

ここで大旅行で集めた膨大な収集品の研究に取り掛かったが、

近くのデトモルトに居館を持つ伯爵の

侍医としての仕事などが忙しくなかなかはかどらなかった。

1700年には30歳も年下の女性と結婚したが

仲がうまくいかず、彼の悩みを増やした。

1712年、ようやく『廻国奇観』と題する本の出版にこぎつけた。

この本について彼は前文の中で、

「想像で書いた事は一つもない。

 ただ新事実や今まで不明だった事のみを書いた」

と宣言している。

この本の大部分はペルシアについて書かれており、

日本の記述は一部のみであった。


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