古美術 崎陽

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長崎で活躍した人~シーボルト関連補足~川原慶賀

2010-02-11 11:25:13 | 長崎の歴史

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シーボルトお抱え絵師

「川原慶賀」~3


その後もシーボルトの後任となった

ハインリヒ・ビュルガーの指示の元、

同様の動植物画を描いた。

しかし、天保13年(1842)、

オランダ商館員の依頼で描いた長崎港図の船に

当時長崎警備に当たっていた鍋島氏(佐賀藩)

と細川氏(熊本藩)の家紋を描き入れた。

これが国家機密漏洩と見做されて再び捕えられ、

江戸及び長崎所払いの処分を受けた。


長崎を追放された慶賀は、

長崎半島南端・野母崎地区の集落の1つである脇岬に居住

脇岬観音寺に残る天井絵150枚のうち

5枚に慶賀の落款があり、

50枚ほどは慶賀の作品ともいわれる。

また、この頃から別姓「田口」を使い始めたと言われる。



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