古美術 崎陽

古唐津 茶碗 他お茶道具等 古美術全般を取り扱う「古美術崎陽」のHP日記

長崎で活躍した人~シーボルト関連補足~二宮敬作

2010-02-05 11:55:11 | 長崎の歴史
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シーボルトの弟子

「二宮敬作」~3



27歳の時、大洲領上須戒村西家の女イワと結婚

種痘の普及に尽力し、

情にあつく、貧しい人にも献身的な活動で

地元民から「医聖」として慕われたほか、

卓越した技量と温かい人間性により

宇和島藩主伊達宗城に重用された。


幕府の外国との接し方を批判した書物を書いて

幕府から追われた蘭学者・高野長英を匿い

村田蔵六(後の大村益次郎)とも親交があった。

一方酒乱であり、

酔って刃物を抜き家人を追い回すこともあったと言う。

そのためか後年脳溢血で倒れた。

その後右腕に障害が残ったが

手術には誤りがなかったと言う。


天保元年(1833)に宇和郡卯之町で町医者となると、

天保11年(1840)には、

14歳のイネを長崎から宇和町に呼び寄せ

オランダ語・西洋医学を教え、

日本初の産科女医へと育てあげた。



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