大野静子「地球の恵み 天水(雨水)」正面
東京都美術館で開催されている「東京自由美術展」への招待券が来た。差出人は大野静子さん。上智大学の先輩にしてアーティストである。小生と同じ独文科の先輩であるがどういう経緯で彼女と知り合ったか定かではない。また、なぜ彼女が美術でなく外国語で有名な大学へ来たのかも知らない。
友人が極めて少ない小生の人生において貴重な人である。ときどき到来する展覧会への誘いの文面と文字のはつらつさにいつも感動している。彼女の字は人を元気にしてくれる。
正直いって彼女が今打ち込んでいる立体アートの良さはよくわからない。
今回も「地球の恵み 天水(雨水)」なる題である。
同じ題で作ったものは若干変わった。宙へ飛び出たふらふら揺れ動くものがなくなった。これは良かった。前回の梅雨時に垂れ下がる針金みたいなものは要らないと思った。俳句でいうと言葉が遊んでいる感じであった。遊び、無駄を排して今回はいくぶんすっきりした。ただし、この作品がどのようにいいか表現する言葉が浮かばない。
大野静子「地球の恵み 天水(雨水)」裏面