天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

大野静子のオブジェを見る

2023-05-25 16:09:36 | アート

大野静子「地球の恵み 天水(雨水)」正面


東京都美術館で開催されている「東京自由美術展」への招待券が来た。差出人は大野静子さん。上智大学の先輩にしてアーティストである。小生と同じ独文科の先輩であるがどういう経緯で彼女と知り合ったか定かではない。また、なぜ彼女が美術でなく外国語で有名な大学へ来たのかも知らない。
友人が極めて少ない小生の人生において貴重な人である。ときどき到来する展覧会への誘いの文面と文字のはつらつさにいつも感動している。彼女の字は人を元気にしてくれる。
正直いって彼女が今打ち込んでいる立体アートの良さはよくわからない。
今回も「地球の恵み 天水(雨水)」なる題である。
同じ題で作ったものは若干変わった。宙へ飛び出たふらふら揺れ動くものがなくなった。これは良かった。前回の梅雨時に垂れ下がる針金みたいなものは要らないと思った。俳句でいうと言葉が遊んでいる感じであった。遊び、無駄を排して今回はいくぶんすっきりした。ただし、この作品がどのようにいいか表現する言葉が浮かばない。

大野静子「地球の恵み 天水(雨水)」裏面

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横綱相撲をとれる二人

2023-05-24 19:04:58 | 大相撲

横綱の器、北青鵬


大相撲夏場所11日目。もっとも注目した対戦が若元春VS北青鵬であった。
きのう明生の再三の寄りを上手一本で残し、最後上手投げで仕留めた北青鵬には度肝を抜かれた。この新人が緻密さを身につけたら間違いなく横綱になると感じた。
2001年11月12日生まれの21歳。モンゴル生まれ母親の語学留学に伴って5歳で札幌に移住し、大相撲の札幌巡業を観戦した時に横綱の白鵬と出会って相撲をやることを勧められて相撲を始めたという。
2020年3月、前相撲をとってからわずか3年目の今場所、20場所目で関脇と対戦するまで上がってきた。10日目で8勝2敗。筍が竹になるような早さの出世である。身長204.0cm体重177.0kg、ただでかいだけでなく身体が動く。明生を上手を摑んだけで屠ったことが実証している。怪物である。

緻密で鋭い若元春


若元春、大関候補の一人である。二人とも左四つですぐがっぷり左四つになった。なにせ身長で17㎝劣る若元春は深く懐に入って身動きできない。北青鵬が果敢に寄って出た。いい寄りであったが、足腰が良く相撲を知っている若元春は左へ身体をひらいて寄る力を排除して行った。きれいなうっちゃりが決まった。両者が左四つでよかった。相四つゆえがっぷり四つを見ることができた。いいものを見せてもらった。
若元春の足腰の良さ、緻密さからくる自力と北青鵬の将来性を1分25秒の相撲が存分に見せてくれた。
二人が横綱になって力の入った四つ相撲をとってほしいと思った。また、そうなる可能性はそうとうある気がする。

現状では霧馬山がもっとも大関に近いところにいる。けれどこの二人もそれにぴたっとくっついている。これに朝之山が加わるだろう。
照ノ富士と貴景勝の落ちた後、大相撲は四つ相撲全盛となるのではないか。ただし、北青鵬が四つ相撲に専念するかどうかはわからない。彼は何をするかわからないほど器が大きいのである。

これぞ四つ相撲の醍醐味。うっちゃる若元春

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野の花を摘んで見舞う

2023-05-23 06:44:40 | 身辺雑記



きのう5週間ぶりに弘子さんに会った。
彼女は先月半ば発熱し身震いがして救急車で入院して10日ほど過ごした。退院しても体調がすぐれず家でごろごろしていた。きのう、ようやく外出する気になって三鷹まで小生と昼食をとりに出てきた。
弘子さんは野の花が好きである。3年前の6月、多摩川を散策した。桑の実がかろうしていくつか残っていた時期である。彼女がはたと立ち止まって路傍の花を摘んだ。それは、かなりくたびれたムラサキツメクサであった。仏壇に飾るという。このとき花好きのことがわかり、以後週一度ほど小生は野の花を摘んで届けて3年になる。
歓びを知る人に摘む苺かな
は弘子さんへ花を摘むことがベースになっている。
子守をするようになって果実を採るのが面倒になっている。けれど花を摘むのは簡単で自転車を走らせながら常に野の花を探している。花を探すことで季節のうつろいを感じる。
今回、5週間の間、やきもきして花を見ていた。
白い菊系の大きな花が1週間前まで咲いていたが褪せてしまった。カモミールも白いがこれもこの1週間で褪せてしまった。
今回白い花が見当たらず、しかたなく、木の白い花・ヤマボウシをひと枝剪った。
弘子さんが病んでいた時期が長かった。
きのう会食して少し安堵した。元気でいてほしい。
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桑の実を食べに多摩川へ

2023-05-22 05:37:08 | 身辺雑記



結を連れて多摩川へ行った。
桑の実が熟すころである。中央線から西武多摩川線へ乗り継いで是政駅で下りる。40分かかるので時間をつぶせるメリットもある。駅からいちんばん近い桑の木まで150m。予想とおりいくつかはもう食べられる。
保育園と公園しか知らぬ4歳児に汚い木や荒れた草や虫に近づけないかと思いきや、結は意外に積極的であった。爺がいいのを採ってやったが自分で手を伸ばしはじめる。葉の間の桑の実を採って食べる。桑の実が好きなのだ。枇杷の実を皮を剝いてやっても顔をそむける。結はまた桑の実を食べに来たいという。




久しぶりに多摩川を歩いて凸凹を感じた。整地されていないのである。傾斜を下ろうとして結がひるむ。抱っこを要求する。山に比べて川原は平凡な場所と思っていたが荒々しいのである。
川原には石がごろごろある。結は石を拾って投げはじめ、橋の下で水たまりをみつけると、そこへ石を投げることに熱中した。自宅周辺の川や池へ石を投げて遊ぶが石はふんだんにない。多摩川の石の豊かさに感動した。子どもをみていなければ足許に石がたくさんある豊かさには気づかない。大人になって失ってしまったもろもろの感動を思う。




西武多摩川線は自転車を乗せられる。いつからこうなったのか。


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吹かないしゃぼん玉

2023-05-21 05:56:14 | 身辺雑記



きのう結をプレイステーションに連れて行った。
ここでしゃぼん玉をつくるのが好きである。昨今、しゃぼん玉は吹かなくなった。公園で子どもがしゃぼん玉遊びをしているがそれを吹く光景は見ない。みんな親に買い与えられた玩具で簡単にしゃぼん玉を発生させている。たとえばピストルの引き金を引くと出るとか。吹くという器具もないことはないが今の子は吹くということと無縁に育つのではないか。缶詰がプルトップになって缶切りという道具がなくなったようなものである。
プレイステーションの場合、しゃぼん玉溶液を入れた広い器に、骨だけにした団扇、針金の輪などを浸して虚空に振ると、風を得て大きなしゃぼん玉が発生する。
結はせかせか振って液体を散らしていたが、だんだん風を利用することを覚えた。ここのしゃぼん玉をつくる用具でふるっているのは、棒と棒との間に広げると大きな三角になるように張った紐である。両手に棒を持ち静かに広げるとき溶液の膜が広がってゆく。ここに風が吹くと一気に形ができてゆく。
これをしゃぼん玉と言っていいのか迷うような造型……恐竜の腸みたいな感じさえする。直径50㎝もあるような玉が歪みつつゆらゆら飛んだりする。
結は30分ほど熱中してくれるので助かっている。


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