天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

楽天絶望的1敗

2013-10-27 06:37:00 | スポーツ
きのうテレビをつけたら6回であった。
1-0で巨人が先行。ぞくぞくする投手戦になっていた。
即本がすごい。こんなに優れた投手だったとは…。なにせ楽天の野球中継がほとんどないから知らなかった。
マスコミ、テレビはやはり読売の独壇場。巨人はそのシンボルである。

だが即本が村田の技ありの一発を食ったとき、終わったと思った。
巨人の抑え3本柱も絶対とはいえず、走者を許したが生還は許さなかった。左翼亀井の好捕が巨人の防御力を象徴していた。巨人が守り勝った、ああああ。

仙台で楽天が二つ先に勝たないと4勝に届かないとみている。
今日、田中で勝つことは必須。今夜田中でひとつ勝ったとしても巨人優位は70%とみる。
それほど大きい敗戦であった。
ここから楽天が4勝すれば奇跡。

巨人というのはどうしようもなくでかい。
なんとなく追いつめて逃げられなくして勝ってしまう。
金にものを言わせて他球団からエース級、4番級を駆り集めて浮沈艦を造った。
嫌われて当然のチームであるが崩れないなあ。
強さとは横暴で権威的でどす黒いものであることよ。
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鷹中央例会2013年10月

2013-10-26 18:37:11 | 俳句・文芸

ノートパソコンを使う主宰、右は編集長。日光集・月光集作家席。


いつものように大原麗華ちゃんがぼくの席を取っておいてくれる。主宰と編集長に対する最前列のところ。
彼女は相変わらず猫とカタカナが好き。句稿に誰かの猫の句があると、「これどうですか?」とすぐ聞く。猫の句なんなておおかたダメだよ。
湘子の〈月下の猫ひらりと明日は寒からむ〉くらい鮮やでないと。

いい顔をしないとみるや、「スマホはどうですか?」と話題を転換。
スマホねえ、ケータイなら俳壇の諸作で〈電話もてケータイ探す日短 星美愉〉を誉めたんだけど…めった成功しないよ。「携帯電話」で詠むことを考えたら…。
すると、パティシエは? モンブランは?といまはやりのカタカナ語がどんどん出てくる。
いやはや。パティシエっていま女の子がなりたい職業ランキングに入ってるの?
君の言わんとするモンブランって洋菓子のこと? 
ぼくはまずスイスの高峰を思う、次に万年筆を思い浮かべる、それが困るんだよ。その言葉で本質へ切り込めるか、だね。

芭蕉が「不易流行」と言ったように「流行」は大事だよ、けれど、素材だけ目新しいものを取り入れれば俳句が新しくなるわけじゃない。あさはかになることのほうが多い。
わかってくれるかなあ。俳句は時代を先取りできない、遅れてついていく媒体、むしろ今という時間に迎合しない季語の時間がきちんとあるから健全なんだ。

ぼくには〈ボクサーの双耳異なる霙かな〉〈ハンドルにうつぶす春の愁かな〉があるけれど、これはほかに言い換え困難な例。
事の本質にどれほど関与しているのか鋭いアンテナを張ってカタカナ語は取捨選択しなきゃ。わかってくれるかなあ…。

麗華ちゃん、ぼくの浮かぬ顔にはとんと執着せず、次は「オリンピック」で来る。
うーんオリンピックか、かぶせる網が大きすぎてニュースにはなるが俳句にならない。
「じゃあ、ハードルなら」と来た。うん、これはいい。
トラック競技だとわかりフィールドの白線まですかっと見える、〈ハードルに足ひつかけし秋の風〉みたいな切り口で何か生まれるかも。
俳句って何が具体的な状況を活写して……それはオリンピックらしいな、と感じてくれればいいのさ。
バレーボールやホッケーじゃまだ網が大きすぎ。わかってくれるかなあ。

でも麗華ちゃん、俳句よくなっている。
今月の彼女の句は
   鳥渡る絵本のような空の青
   手に触れてすぐ飛びはねるねこじやらし

ぼくはねこじやらしの動物的な描き方を評価したが、主宰は鳥渡るを採った。
麗華ちゃんにカタカナ語の表面性を説いているとぼくの勉強になる。
この娘の根性はすばらしい。毎月ここへ来て主宰に対し、横のぼくにざっくばらんに聞きたいことを聞く。
この積み重ねはきっと開花すると信じている。

麗華ちゃん、また来月の席取り、よろしくね。

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ムーランルージュの陰の家政婦

2013-10-25 16:40:24 | 
辻仁成の小説『永遠者』(2012年)。
これに登場するヒロインは19世紀末のパリで日本公使館員の「私」を籠絡したムーランルージュの踊り子カミーユである。
カミーユはトランシルバニア地方をルーツとする放浪民族の女王で何百年生きても年を取らない永遠者。緑とも青もとも灰色ともつかぬ瞳を持ち、肌は白く肉感的。性的に奔放。
カミーユは永遠の女の象徴であり(マリリン・モンローふう)、カミーユと血を分け合う秘儀を行った「私」も不老の身となってカミーユと永遠の関係になる。「私」はカミーユと性器と性器をぶつけ合うような関係になる。
永遠の関係の私とカミーユは現生では別の異性と何度も結婚したり死別したり…浮世の有象無象の出来事が続く。
私は華やかなカミーユの陰でその世話をしていた家政婦のような存在ウピエルツィカに次第に惹かれて安らぎを感じるようになる。

表向き「永遠の愛」がテーマの奇想天外ラブストーリーに見えてこの作品は、文明・歴史の「発展」に対する疑問が随所に語られる。
はじめ文明の発展を軽んじていたカミーユは現生でエネルーギー王と結婚して、世界政治を左右する行動をとりはじめる。
利権で民族を争わせて地球を破滅に導こうとする。
これに対して「私」は疑問を持つ。そのきっかとなったのがウピエルツィカ。

複雑な人間関係が荒波のようにうねり、またパリ、日本、アメリカと歴史を超えて物語はめまぐるしく展開するが、
カミーユという女が歴史の発展と欲望を、ウピエルツィカがいわゆる自然と協応する生き方を象徴しているように感じた。

辻仁成はひとにすすめられて『海峡の光』(1997年)を読んだのがはじめて。以来読んでいなかった。
この作品は、刑務官である私のところにかつての同級生花井が入ってくるというストーリー。同級生は狡猾なイジメの優等生で私を脅かす。
結局花井は自分の分身のようなものではないかというのが作者の言いたいことであった。
『海峡の光』は函館と青森の間の津軽海峡に舞台を絞り、登場人物も私と花井で8割がたストーリーをカバーしたが、15年の間に辻仁成はストーリーテラーとして華やかさを獲得していた。
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現場でひらめくこと

2013-10-23 07:40:49 | 身辺雑記
きのう夕方、府中市生涯学習センターへ行った。
来年1月の講演に使うスライドを十数点パワーポイントで作ってみたがそれが適切であるかテストするために。
講堂のスクリーンが横長につき原稿の画像を横16に対し縦9に調整するのと、画像の容量はもっと濃くしたほうがいいことを確認した。

それよりもっと大きい収穫は、壇上に立ち、ここに人がいっぱい来てぼくを見ている絵を想像したことである。イメージトレーニングの切れ端といえる。
そうしたら、自分に書いている詳細な脚本など不必要と思った。
壇上のパソコンに投影する画像や俳句などの文言がある。
それが骨子。しゃべることはその場で出てきそうな感じがした。文章を読んでもしかたない。気ままにしゃべるほうがおもしろいだろう。こちらも聞く方々も。

やはり現場に立つことが大事。
現場に立てば何が必要で何がそう必要でないか見えてくる。
俳句はもともと現場主義。
吟行はそれまで頭にしみついていた観念の岩を砕く行為。
ささいなことでも歩いて、見て、さわって、感じることで、視界がぐんと広がる。
新しい空気が肺に入ることで出る言葉がどこか変る。

警察官の唱える「現場百遍」は後始末であるだけに悲しい営為であるが、これからなにか始める現場はたいした物がないように思えても、やる気が充満する。
そこに携わろうとする人の鋭意が辺りを新しくしてくれる。
背高泡立草のつぼみを摘むなど去年は考えもしなかったこと。
それが意味を持つと背高泡立草の繁茂するところは来年輝く現場となる。

俳句をやることの意義。それはいくつ自分自身の現場を持つことができるか、かもしれない。
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楽天は3勝できるか

2013-10-22 03:45:49 | スポーツ
ゆうべパリーグのCSシリーズを見た。これを中継してくれた12チャンネルを称えたい。最近のテレビはバラエティだらけだがよく中継してくれた。

ロッテよ打つなと思いつつハラハラした。一時ロッテがGG佐藤の3点本塁打で逆転したときは真っ暗になった。とにかくロッテ勝つなと思い続けたCSシリーズ。そう思って見るしかないこんなシリーズはナンセンス。
優勝チームどうし勝ち上がったのでまだ存続しそうなのが嫌。しかし優勝チームには負けてほしくないジレンマ……。

さいわい楽天が再逆転した。8回に則本が、9回に田中が登板して締めた。
このとき日本シリーズで楽天は巨人に3勝できるのかと思ってしまった。たしかに1年を闘った軸の両投手の顔見世の意味はあっただろうが、それよりも抑えが頼りないことを露呈したのではないか。
7、8、9回を必ずマシソン、山口、西村でつなぐ巨人の防御は鉄壁といえる。これに対して楽天は選手層の希薄を見せてしまった。

ジョーンズ、マギーは一発はあっても粗い。間違わないとそうは打たれまい、巨人の安定した投手陣は。
解説者野村さんの指摘するように、へたくそな捕手のリードでロッテは一発を献上した。
パリーグの野球は総じて粗い感じがした。

やはり巨人が4勝するのではないか。そのとき楽天は3勝しているのか。
巨人は要塞である。則本、田中を抑えに使うようでは負けるだろう。
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