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201970 “トヨタショック”ついに本番~2次下請け破綻第2幕の引き金

2009年03月12日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
201970 “トヨタショック”ついに本番~2次下請け破綻第2幕の引き金
  猛獣王S ( 30代 営業 ) 09/03/12 PM03


『“トヨタショック”ついに本番』(ゲンダイネット)リンクより転載します。
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トヨタショックの第2幕が切って落とされた。昨秋、トヨタは営業利益を1兆円も下方修正し、株式市場はトヨタショックで大暴落。その第2幕は、トヨタの本拠地、愛知県豊田市にある2次下請け「日本高周波」の破綻で幕が開いた。

この会社は、トヨタグループの主要メーカー「トヨタ紡織」の下請けで、自動車ドアの内張り加工を主体にヘッドレストなどを手掛け、売上高は113億4000万円(08年3月期)。

帝国データバンク名古屋支店関係者によると「これまで年商数億円クラスの倒産はいくつかありましたが、年商100億円クラスでは初の破綻」だ。

同社情報部の中森貴和氏も言う。

「2次下請けが破綻したということは、3次、4次以下の下請けはもっと大変です。トヨタ系とはいえ、アイシン精機やデンソーのような主要メーカー以外は、何が起きても不思議ではなくなってきた」

トヨタの09年3月期の原価低減効果が過去最大の4000億円規模になることが分かった。見方を変えれば、部品会社は値下げ圧力に苦しんでいることになる。

トヨタ城下町の豊田市の財政も深刻で、09年度の法人市民税収入を前年度比96.3%減という信じ難い予算を発表した。日本経済全体にとってもトヨタショック第2幕の影響は計り知れない。

日本のGDPに占める輸送用機器(自動車中心)の割合は3.1%(07年)だが、自動車産業は鉄鋼や電子部品など裾野が広いだけに「影響度を考えると3.1%の3倍程度まで高まる」(第一生命経済研究所の永濱利廣主席エコノミスト)。GDPの9.3%が自動車絡みということだ。

07年度の実質GDPは約562兆円。52兆円を自動車関連で占める計算になる。

トヨタは、09年度の世界生産台数(単体)を08年度見込み2割減の620万台とした。しかし、これはあくまで目安。2月の米新車販売台数はGM53.0%減、フォード48.2%減、トヨタも39.8%減だった。業界全体で41.4%減と27年ぶりの低水準に落ち込むなど、復活の兆しはまるで見えない。

トヨタは2~4月の生産台数を半減させている。年間を通じて半減という事態が起きたらどうなるか。かなり乱暴だが、GDP9.3%の半分、4.65%が消滅してもおかしくない。

その額、26兆1330億円――。途方もない損失が頭をよぎる。トヨタ系下請けの破綻は、悪夢の始まりだ。
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