サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

ソロモンの指輪/日高六郎(動物行動学者)/79歳

2009年11月24日 | 毎日がメメント・モリ

訃報 動物行動学の日高敏隆さん 79歳、京都大名誉教授

11月23日12時21分配信 毎日新聞

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日高敏隆さん
 動物行動学の草分けの一人で滋賀県立大名誉学長、京都大名誉教授の日高敏隆(ひだか・としたか)さんが14日、肺がんのため死去した。79歳。密葬は近親者で済ませた。喪主は妻喜久子(きくこ)さん。後日お別れの会を開く予定。

 1930年、東京生まれ。東大理学部を卒業し、75年に京大理学部教授、89年に同学部長に就任。また、いずれも初代の日本動物行動学会長、滋賀県立大学長、総合地球環境学研究所長を務めた。

 昆虫の性フェロモンの研究などで知られる。「動物と人間の世界認識」など著書も多く、「チョウはなぜ飛ぶか」で76年に毎日出版文化賞を受賞。08年春には瑞宝重光章を受けた。


最初に日高さんの書物に触れたのは、ローレンツの『ソロモンの指輪』の翻訳であった。ローレンツは動物行動学の父みたいな存在だから、そのあとの訳書もすべて読んだと思う。
以降、モリスの『裸のサル』、アッテンボローの『地球の生きものたち』、『ファーブル植物記』、ドーキンスの『利己的な遺伝子』なども、共訳含め日高さんが」かんでおられた。

もちろん、文章のとてもうまい人だったから、彼のエッセイも大好きだった。
養老さんなどと同じ昆虫少年が大人になって研究者になったみたいなものだ。
戦後、京都大学の自由なアカデミズムを支えたひとりであったかもしれない・・・合掌!



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