サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第百二十二話

2013年04月30日 | 夢脳

一応顔は知っている程度のある若い女性から「相談したいことがある」と誘われる。
面倒くさいなあと感じつつも、面白そうな呑み屋を指定されたので、出かけることにする。
「あのあたりだね」とわかった気になって返事したが、いざ近くまで行っても、目指すようなゾーンにたどり着かない。
西洋の中世の集落のような一角で、道は入り組んでくねくねしており、誰かに聞こうとしても道行く人に出会わない。
突然賑やかそうな建物が出現し、そこでは大学の模擬店のように部屋ごとに出しものをしている。
あちこち覗いてみるのだが、ほとんどは怪しげな占いスポットやエロチックなカフェのような感じ。
女性の名前も電話番号もわからず、迷路のような店をひとつづつ覗いては見るが、だんだん疲れてくる。
建物の出口もわからず、私は途方にくれる。

図版:金霊


 


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