サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

エビ危機!(偽装問題より深刻なエビの早期死亡症候群度80点)

2013年10月25日 | それでも世界は回る

こうして、てんやから「上天丼」が消えた平松 さわみ,又吉 龍吾 :東洋経済記者

 天ぷらの“代名詞”が、思わぬ事情で“高嶺の花”になろうとしている。

天丼チェーン大手のてんやは、「上天丼」「海老天そば」など、エビ天が2本入った一部メニューの販売を10月21日から休止した。天ぷらに使用するエビ「ブラックタイガー」の価格高騰が続く中、このままでは利益の確保が難しいと判断したためだ。


なぜブラックタイガーの価格は高騰しているのか。日本ではエビの消費量のうち、実に9割を輸入に頼っており、ベトナム、インドネシア、タイという東南アジアの3カ国が半分を占める。今、これらの国々から冷凍エビを調達することが難しくなっている。

東南アジアからの調達難で、ブラックタイガーの輸入元売り価格(輸入元が卸売業者に出荷する際の価格)は現在、前年同期比で約2倍(1.8キログラムあたり約4000円)にまで高騰している。

とはいえ、生産量そのものが減ってしまったわけではない。養殖量の多い他品種のエビ「バナメイ」の生産量が激減したため、その代替品としての需要が増え、ブラックタイガーの価格が上昇しているのだ。

「エビなら何でもいい!」業者が悲鳴

バナメイの生産量が激減してしまった背景にあるのが、新手の魚病の流行だ。数年前からタイ、インドネシア、ベトナム、中国などの養殖場で、エビの早期死亡症候群(Early Mortality Syndrome、EMS)と呼ばれる魚病が発生。被害は年々拡大している。生産量が昨年に比べて4割減となる養殖場も出てきた。

食品偽装問題で、「芝エビ」と偽って表示されていたほとんどは「バナメイ」エビだった。
別に偽装問題のせいではなく、日本の輸入エビの多くは「バナメイ」であったが、そのエビが大変なことになっているのだ。

僕は、エビがたくさん入ったエビ天丼やエビ天蕎麦は大好きだが、あの安売りの「てんや」でさえ、大変な騒ぎになっているらしい。
それらのエビはタイや中国で養殖されているものが多いのだが、それに病気が発生したのだ。
すると、入手困難になり、それ以外のエビも玉突き状態で値が上がったり、入手困難になったりしているのだ。

エビが10本近く入った名物海老天丼もそうだし、エビチリで海老たっぷりの中華屋も心配なところがある。
おせち料理だって、やっぱ海老が大将でもあるし、摺り海老を加工した料理も多い。
一般庶民にとって見れば、偽装問題より日常生活にかかわる問題は、こちらの騒動かもしれないのだ。


 
 

 

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