サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

ケネディ暗殺/前田治郎(元毎日放送国際室長)/85歳

2014年03月12日 | 毎日がメメント・モリ

前田治郎さん死去 テレビでケネディ暗殺伝える

朝日新聞デジタル 3月12日(水)19時33分配信

 前田治郎さん(まえだ・じろう=毎日放送元国際室長)が12日、呼吸不全で死去、85歳。葬儀は近親者で営む。喪主は妻紀子さん。

 ニューヨーク駐在員だった1963年11月23日、日米間のテレビ衛星中継の実験放送でケネディ大統領暗殺のニュースを伝えた。実験では大統領のビデオメッセージが届く予定だったが、「このような悲しいニュースをお送りしなければならないのは誠に残念に思います」とぶっつけ本番の声がNHKと民放で流れた。

もう50年前のことになる。
1963年11月23日のケネディ大統領の暗殺である。
僕が10歳の時。
この日、日米間のテレビ衛星放送の実験放送ということで、僕は小学校の講堂に集められていた。
そして、そこで流れてきたのは、なんと「ケネディ暗殺のニュース」だったのである。

もしかしたら、僕が「世界」ということを意識した最初の体験かもしれない。
それまでも、オリンピックの映像を通じてや、時々の映画のニュース映像を通じたりして、「世界」ということはあったが、
「衛星中継」画像ということは、体験の質がまったく違うのである。

その「事件」が海を越えて映像により、同時的に体験されている、ということなのだ。
もちろん、少年雑誌などを通じて、ケネディはかっこいい存在のように思えていた。
そのケネディの暗殺の知らせ。そして、何度も何度も、車のケネディの狙撃場面が写る。

僕らは、口をあんぐりあけていたはずだ。
その時の記憶か、後になってその映像が何度も何度も流れた時の記憶か、それは判然としないが、当時ニューヨーク駐在員であった前田治郎さんの声は、耳にこびりついて離れない・・・合掌! 

 

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