けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

超党派で出来ることがあるはずだ!

2012-01-24 23:52:20 | 政治
今日、通常国会が招集され、野田首相の施政方針演説の中で自民党政権時代の福田、麻生元首相の言葉が引用された。「自民党も、かってこう言っていたんだから、議論に応じて下さい」ということだが、その引用が良いか悪いかは別として、一言、言葉が足りなかった。

「あの当時、我々(民主党)は野党だった。今になって思えば、あの時に自公政権に協力していれば、もと早く問題を解決することが出来たはずだ。その反省の上に立ち、自らの過ちを認め、謝罪すべきことを謝罪し、その上でご協力をお願いしたい。」

この様に言えば、自民党も協力せざるを得なかったはずである。仮に協力しないなら、次の政権交代後に、同様の言葉を自ら発しなければならないことを覚悟しなければならないと、暗に伝えることが出来たはずである。せっかくなのだから、このぐらいのことをして欲しかった。

ただ、そんな言葉尻を捉えて云々言っていても始まらないので、昨日の気になったニュースについて書いてみる。昨日、松原仁拉致問題担当相が安倍晋三元総理に、対北朝鮮外交で安倍政権の「対話と圧力」路線を引き継ぐと伝え、協力を要請したという。松原氏と言えば、最近は増税反対で暴れてみたり、少しパフォーマンスが過ぎるところがあり、野田総理も増税反対の急先鋒の彼を取り込むことで、反増税グループに楔を打ち込むのが目的だったとも揶揄されている。しかし、彼は同じ日に特定失踪者問題調査会が北朝鮮向けた短波放送「しおかぜ」の中で、拉致被害者が聞いていることを信じて「必ず(あなた方に)日本の地を踏ませます」と宣言し、国内外にその本気度を示していた。

最近の野田総理の本気度は、税と社会保障の一体改革やTPPに関しては「本気」というメッセージが伝わってくるが、特に防衛問題に関しては全くもって本気度は伝わってこない。そもそも、震災復興、防衛、拉致問題、外交、無駄削減、選挙制度改革、などは超党派で物事を進めていくべき課題である。外交方針が、政権が変わったぐらいでコロコロ変わってもらっては困るのと同様、防衛問題も筋が一本通った行動が求められる。この様な超党派で事に取り組むためには、与野党双方からその分野のスペシャリストを出し合い、天下国家のためにはどうあるべきかを腹を割って話し合わなければならない。拉致問題の松原氏と安倍氏の会談はその様な意味で、その超党派での活動の第一歩なのかも知れない。先の短波放送「しおかぜ」は、2005年10月30日より放送が開始された。その翌日に発足した第3次小泉改造内閣の官房長官に抜擢されたのは紛れもない安倍晋三元総理である。彼がこの放送開始とどう関わったかは知らないが、首相になってからも「しおかぜ」への支援を検討していたりしたので、松原拉致問題担当相がこの番組を通じて安倍氏への協力の必要性を再確認したのかも知れない。

この様な「信念」を国民に向けて発信することは非常に重要であり、リーダシップの有無を国民が肌で感じることが出来るか否かに大きく左右する。これは小さなニュースではあるが、責任政党足り得るためには、この様な超党派での取り組みに背を向けてはいけないのである。

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