形ある「幸せ」

週末に親友の結婚式に行ってきました。
言葉にならないくらい素晴らしい結婚式で、もう、なんというか・・・うん。
最高でした。










今回結婚したのは、高校・大学とかれこれ９年間仲良くやってきた親友であり、ライバルであり、良き相談者であり、悪ガキ仲間であり、テニス仲間であり、パワプロ仲間であり、マージャン仲間であり、ダーツ仲間であり、腐れ縁であり、共に青春時代を歩んだきた相棒。

この男、悔しいがかなり出来る男。思いやりがあり、頭も切れる、何をやらせても上手いし、バランス感覚も良い。顔も（私の方が上ですが）それなりにかっこいいし、身長もある。基本は真面目だが、悪ガキっぷりもなかなかのもの。男が羨望の眼差しで見てしまう、そんな男。悔しいけど（こんなの本人の目の前じゃ口が裂けても言えない）。
二人のデートにも何度か一緒させてもらったが、奥さんも負けず劣らず素晴らしい人で、まさしく会うべくして会った二人。

これはもはや運命なんぞではなく必然。
神様のなかなかのニクイ演出には舌を巻くばかり。

というわけで、土曜の朝に軽井沢へ車でえんやこらと。










さて、実は今回の結婚式にあたっては、なんとなくもやもやした思いで参加しました。

二人に対するたくさんの喜びと期待は当然のあるものの、取り残されたという少しの寂しさ、親友でありライバルであるその男に改めてかしこまって向き合う事の恥ずかしさともどかしさ、そんな色々な思いがぐちゃぐちゃに。

と、そんなこんなで、心の整理がつかぬまま挙式がスタート。










おごそかなオルガンの奏でがしばらく続く。ステンドグラスから柔らかい晩夏の日差しが差し込む。
いかにも結婚式が始まりそうな雰囲気。

しばらくして新郎が間もなくさっそうと入場。真面目な顔をしている・・・。そりゃそうだ。

しかしまあ、なんとも頼もしい。いつも以上に大きく見える。
ただ、頼もしく大きく見えるその背中からも、さすがに緊張が伝わってくる。

（ん？あいつ緊張してんな・・・そりゃそうか・・・そういえば、あいつあの時も緊張してこういう背中してたな。あの時はこれこれして、こういういたずらとかしたっけ・・・。楽しかったな・・・。）

そして、何の前触れもなく、過去９年間の思い出ががとめどなく洪水のように頭の中になだれ込んできた。
嬉しかったことも、悲しかったことも、楽しかったことも、悔しかったことも、素晴らしかった事も、くだらなかった事も全て。
不思議な感情が体をかけめぐった。
この感情は涙という形で表現されていた。
視界が曇る、何度涙を拭いても曇る。
視界は曇れども、思い出はどんどん鮮明になり、気持ちは晴れやかになる。
思い出が鮮明になり、気持ちが晴れやかになればなるほど、視界は曇る。










気付けば式は終わっていた。拍手で新郎新婦を送り出した。

新郎新婦がチャペルの出口で迎えてくれた。
また泣いた。
新郎に何か一声かけた。
何を言ったか覚えていない、何を言われたかも覚えていない。
でも二人で照れ笑いをしていた事だけはよく覚えている。

そして式の最後となったフラワーシャワー。
降り注ぐ花びらの中を幸せそうに歩く二人。
全員の心の底からの祝福を惜しみなく浴び、最高に幸せな顔をしていた。

「幸せ」には形がある、目に見えるものとして存在している、始めてそう思えた。










そして今。

あの時を思い出しながら様々な感情が心からあふれ出す。
何と表現すればいいのだろうか？
「幸せ」や「喜び」といった言葉ですら表現に事を欠く。
心の奮え、心の昂ぶり。
これを表現するにはきっとあの言葉しかないのだろう。










おめでとう。心の底からおめでとう。












さて、こんな真面目な事ばかり書いていると、自分らしくないので、ここで一つ。

私、式の最中「不覚」にも大泣きをしてしまったらしいのですが、恐らく大変なくらい

涙、涙、そして鼻水

はっきり言って、絵的にはかなり汚かったはず。
挙式の一部始終をカメラマンさんがビデオに撮っていたわけだけれども、色々な体液でくしゃくしゃになった自分の顔が写っているはず・・・( p_q)
こんなんだったら、ちゃんとハンカチなりティッシュなり用意しておけば良かったよ・・・スーツ、早速クリーニングに出したっつーの。
結婚式の最後に賛美歌を歌わされたけど、分からんっつーの。
飲み会で顔らくがきされたけど、落ちないっつーの。

とまあ、そんなこんなでお二人ともおめでとだよ。今後ともよろしくな。