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ブログ的なアレです。

予定説 vs 因果律

2007年12月25日 | 仕事とか堅苦しい話
皆様ご無沙汰しております。
東京出張などで1週間ほど忙しくしておりましたが、そのせいで何となくブログを更新しない生活に慣れ、書く事が怖くなってしまいました。
なので今日の久々の更新はかなり勇気を持っての更新になります。
読者の皆さんからしてみれば「知らねーよ」って話だとは思いますが。

まぁ、そんな事はさておき、東京出張中に「グローバルコンピテンシーうんたらかんたら」というトレーニングを受けてきました。要するに外国人と仕事をするにあたっての心構えとか前提知識とかそういう事らしいです。

そんな適当な感じで書いてはいるんですが、このトレーニング思いのほかためになりまして。中でもすごく納得いったのが「予定説 vs 因果律」、つまり西洋人と東洋人のモノの考え方の違い。

西洋というのはキリスト教がベースになっている国が多い。
キリスト教というのは、アダムとイブが冒した「原罪」があり、それを償うというか肩代わりする形でキリストが磔にされ、生き返り、神の元へと帰っていったというもの。

あとは神の導きにより、モーゼがユダヤ人とエジプトからイスラエルへと連れて行ったなんて話もあります。いずれにしても、全ての事が「神によって用意されていたもの」として発生していたという事らしいです。

これは「予定説」と呼ばれ、つまりは「既に決まっている事に向けて努力をする」といった事が(無意識レベルかもしれませんが)考え方の根底にあり、それが宗教のみならず、文化の醸成においても影響を与えていたというもの。だから西洋人は仕事でも「ざっくりとゴールだけ決めて過程に関しては個々人に任せる」という手法を採る事が多い。実際に私もこういう事を経験した事はあります。

一方の東洋は(色々な宗教があるものの)仏教を例に挙げると「因果律」というものが根底にあるそうで。

恥ずかしながら私も今回のトレーニングで始めて色々と知る事になったのですが、仏教では「徳を積む」という考えが根底にあるとの事。で、徳を積んで死を迎えると、死後の四十九日で閻魔様が「徳の積み具合台帳」を持ってやってきて「7日間×7回」の間その人の審査をする。で、その徳の積み具合を見ながら次の行き先を決めるそうです。この行き先は六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)と呼ばれ、人間はこの六道をグルグル回る事から、これを「六道輪廻」と呼ぶらしいです(乙女座のシャカの技にはこういう意味があった事を、この時始めて知りました)。

ちなみに天道に行く事を「往生」と言い、往生出来ずに人間道をずっとグルグル回っている事を「往生際が悪い」と言うそうです。

話が大分逸れましたが、要するに仏教というのは「徳の積み上げ」であって、ゴールはどうなるか分からないというところで文化が醸成されていったとの事。その結果、仕事におけるモノの考え方も「ゴールありき」よりも「細かい事の積み上げ」寄りになるそうです。

まぁ、あくまでもそういう傾向があるという話だとは思うのですが、個人的にはこれはよくある話だと思います。

よくあるパターンとしては、海外で考案されたプロジェクトをそのまんま日本で実施する場合。外国人の指示の仕方としては「ゴールは○○だからよろしく」というザックリ丸投げパターン。そこで日本人はよく「じゃあ、詳細の仕様書は?」「○○の場合はどうするの?」と極めて細かい話をするんですが、それに対してピンポイントな答えが返ってくる事は極めて稀。こういうギャップが要所要所で発生するから色々な連携ミスが発生する訳であって、逆にお互いのそういう側面を理解しておけばコミュニケーションミスも発生しにくいという事でした。



えー、そんな感じです。
久々にブログ更新したら疲れました。

そんな感じでアレを色々とよろしくお願いいたします。

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