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ブログ的なアレです。

瀬戸内海にて

2008年04月29日 | なんとなくアレなやつ
知り合いが結婚をした。
新婚生活も落ち着いたので遊びに来いという。

そういうわけで行ってきました、瀬戸内海。

神戸から車で3時間。
広島県のとある港でフェリーに乗る。



フェリーに揺れる事20分。
瀬戸内海のとある島に着き、新婚夫婦と合流。

まずは山にでも登ろうか?
景色がとてもキレイなところがあるの。



島で一番高いという山から見下ろす瀬戸内海は確かにキレイだった。
見える何もかもがミニチュアのジオラマのようでアンリアルだった。



山を降りると既に夕暮れ。
今度は海を見に行こうという。



私の解像度の低いカメラではこの程度の画像が限界だが、地平線に沈んでいく夕日がこれまたアンリアル。

ただ、潮騒の音を聞きながら、夕日にたそがれて、この緩やかな時の流れに身を任せていると、日々喧騒の中で仕事を楽しんでいる自分の存在が否定されたような気分、自分が自分じゃなくなるような気分になり、ちょっと怖い。



さて、そんなこんなで島内観光も終わり、一路宿へと向かう。

「今日はどこに泊まるんですか?」

「うちのダンナの船」

「え?」

「言わなかったっけ?うちのダンナ商船高専の先生なの」



というわけで泊まってきましたよ、船に。

「本当に大丈夫なんですか?これ学校の船ですよね?」

「大丈夫だよ。実習用の船で週末は使ってないから」

いや、そういう問題なのか?と思いつつも船に入る。



船に入るとダンナが船の色々な箇所を紹介してくれる。

まずはブリッジ。





続いて「係員以外立入禁止」が掲げられた重厚な扉を抜けると





眼前に広がるエンジンルーム。



ここ、本当に入って良いのか?と思いつつも、私の中の「男の子心」がザワザワと騒ぎ出す。
夢中になって写真を撮りまくった。



まずはシフトレバー。



これで船の前後推力を制御している。



ピストン。



写真では分かりにくいがメチャメチャでかい。
多分2.5ケンタ分くらいはあるような大きさ。

これが6気筒で動くので合計15ケンタという事か。



舵を制御する装置。



真ん中の丸い装置の真下に実際の舵がある。
先ほどのブリッジで舵をきると、連動して舵が動く。



その動いた舵の角度を計測する機器。



左側を「Portside」と言い、右側を「Starboard」という。

ちなみに今は舵を左にきると船は左に曲がり、右にきると右に曲がる。
が、タイタニックの時代はこれが逆だったそうな。
実際に映画の中でも、右側に迫り来る氷山を避けるために舵を思いっきり右にきると、船は左へと進路を変更したそうな。
進んで見たい映画ではないが、それを確認するためだけに再び見ようかなとは思う。

ちなみに英語の「Posh」という単語もコレが語源。



タイタニックついでに、エンジンルーム内の扉を制御する装置。



船が浸水するとエンジンルームの頑丈な鉄の扉が閉じられる。
タイタニックの時代はこの鉄の扉が上から落ちてきた。
しかしそれがためにタイタニックの機関士たちはその扉を持ち上げる事が出来ず、脱出出来なかった機関士たちはタイタニックと共に海の底へと沈んでいった。

この教訓を活かし現在の扉はスライド式となり、また電気系統が故障をして扉が開かなくなった場合を想定して、窒素ガス+油圧式のシリンダーで扉を無理矢理開ける装置も予備的に置かれるようになった。それがさっきのアレ。



最後にスラスターと呼ばれるもの。



スラスターは船の前後にそれぞれ付いているプロペラのこと。
このプロペラを動かす事で、水平移動やその場での回転を実現させているという。



実はスラスターのプロペラにはそれぞれ直径2mの羽根が4枚付いている。



この直径2mの羽根はそれぞれ油圧式で回転し、それぞれの場面に応じて角度を変えるのだと言う。



そういうわけで、エンジンルーム最高でした。
久々に男の子に戻りました。

その後は士官用の部屋で朝の5時半まで飲み倒しまくり。
何を話したかを覚えていないくらい飲んで、おかげさまで次の日は二日酔いしまくり。

でも何とか車に乗り込み、しまなみ街道経由で





尾道に行って、尾道ラーメンを食べて



神戸へと帰ったのでした。

コメント
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