that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

シンガポール出張初日

2004年06月23日 | なんとなくアレなやつ
緑が多く、整然と高層ビルが立ち並ぶ街。
これがシンガポールに到着して感じた第一印象です。

また、タクシーに乗ったり、ホテルでチェックインなどを
しながら感じた事は、とてもハイテクであるということ。

よく日本のタクシーに乗っていると、無線で
「新宿駅、○○様、渋谷まで」なんてアナウンスが流れ、
他の運転手が「○○向かいます」みたいな連携プレーを
見せていると思います。

シンガポールではこの情報が、タクシーに常備されている
ディスプレイに表示され、ディスプレイを操作する事で
一連のやりとりを完結させています。
・・・ま、運転中にその操作は危ないんじゃないの?
という話しもありますが。(車の運転中にナビを操作して、
前の車に衝突しそうになる事ってありません?)










また、シンガポールの歴史を紐解くと、色々とおもしろい側面が
あるという事も発見しました。

シンガポールはアジアの中での貿易拠点として栄えてきた背景があり、
その証拠として海にはタンカーが密集しています。
しかもその数が半端じゃない。
ところ狭しとタンカーがうじゃうじゃとひしめいていました。

また、イギリスの植民地として栄えたという背景もあるようで、
町並みはイギリスの建築様式のものが多いと思われます。
(これをColonial様式と言います。ちなみに「Colony」とは
「植民地」を意味します)

同行しているオーストラリア人が、その昔シンガポールに住んでいたらしく、
その事を現地の人に伝えていました。
そこで「何でシンガポールに住んでいたの?」と聞かれ
「父親がイギリス陸軍にいて、シンガポール駐留地にいた」
と話しをすると、現地の人が曇った表情をしていたのが印象的でした。










さて、ここからが本題。

晩飯はお客さんとの会食でシーフードレストランへと行きました。
味はまあまあ。格段に美味いというわけではなく。

しかし、なんなんでしょうね、シーフード=日本食みたいな
イメージがあるんでしょうかね?色々と日本食も出てきました。

まず刺身。

もたついたマグロとサーモンのみ。

もはや刺身ではなく、スーパーで売っているような魚の切り身。
わさびは、なにやら緑の粘土をこねまくったようなもので
おおよそわさびとは呼べないもの。しかも無味無臭。
ガリも「京樽」のお持ち帰りに出てくるような、わりとありきたりな味。

先のオーストラリア人が刺身を敬遠して食わないのに、
ガリが美味いとひたすら食っているのがおもしろかったですね。

しかも「これ、要するに酢漬けの生姜だよね?」
と言われてなんとなくげんなりしました。
・・・そんな簡単な表現で日本の文化を語られるとね。










次にえびと何か濃い目の汁が入ったものが出てきました。
なんじゃこりゃ?と思い、器の底をすくってみると

そば

が登場。汁もそばつゆである事が判明。
えびとそばを一緒にする意味がまるで分からない。

外人に「これはそばじゃない!」ってよっぽど説明してやろうと
思いましたが、もう面倒くさいので放置。










最後に、外人どもが日本酒を飲みたいと言い始めました。
過去、外人が日本に来た際に、日本酒をいたく気にいったことがあったので。
(ちなみにその時は、日本酒をあおりまくり、ものの見事に泥酔、
何名か行方不明になるという大事件が発生しました)

駄目もとで日本酒があるかどうかを店員に聞くと何故か置いてあるとのこと。
嫌な予感がしつつも熱燗(Hot Sake)を注文。










しばらくして店員が酒の入ったおちょこを各人に。
しかもやたら小さい。半口くらいで飲み干せる量。

「ん?ちょっと待て。何で既におちょこに酒が入ってるの?
とっくりはどこにあるの?」と、ごくごく当たり前に疑問を抱く。
思わずとっくりを必死に探してしまいました。数秒後、

とっくりを発見。

ただし、液体が入ったプラスチック容器の中にとっくりが・・・。

何故そんなところに・・・と思いつつ観察をしていると、
プラスチック容器の中の液体は暖めた酒の模様。
さらに観察を続けると、店員がとっくりをその液体の中に
どぼどぼと沈めている光景を目撃。で、沈んだとっくりをすくって、
空いたおちょこに酒を注ぎに来る・・・。
豪快この上なし。
詳細は写真を参照。

もうほとほとあきれてコメントもなし。
もはや外人に日本の「粋」を理解してもらうことも、
それを説得する事も不可能であるという事だけを痛感した一日でした。
コメント
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