西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

ドイツ旅行 ベルリン その2

2020-02-09 20:37:28 | 音楽一般
今回の旅行には、ベルリンのフィルハーモニーホールでベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートが最初から組み込まれていた。フィルハーモニーホールは、「カラヤンのサーカス小屋」などとも呼ばれることもあり、外見がとてもユニークである。



その本場フィルハーモニーホールで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を聴く、これはいつ実現できることだろうか、などと永年思ってきたことだった。それが今回実現できた! ベルリン・フィルが日本に来たとき、1度聴いたことがある。もちろん指揮はカラヤン氏。サインも頂いたし、一度は聴いてみたいと思っていた。この時の曲目は、モーツァルトの「レクイエム」とブルックナーの「テ・デウム」だった。今回はカラヤン氏ではないが、同じベルリン・フィルをこのホールで聴くことができたのだ! 指揮は、日本でもお馴染みのパーヴォ・ヤルヴィ氏。曲目は、
前半 1.ストラヴィンスキー「幻想的スケルツォ」
   2.アブラハムセン「ホルン協奏曲」
休憩 (20分位)
後半 3.ベルリオーズ「幻想交響曲」
の3曲で、アンコールは無しでした。

開演前の様子。



2曲目が終わった後、独奏者のベルリン・フィルのソロ・ホルン奏者のシュテファン・ドール氏、指揮者のヤルヴィ氏、それに作曲者のアブラハムセン氏があいさつに立っています。この曲は昨年作曲されたばかりの新作なのですね。ドール氏の独奏を最初から考え作曲されたのだと思います。



すべての演奏が終わった後です。



今回のコン・マスは残念ながら樫本大進氏ではありませんでした。私としては、やはり樫本氏を見られればと思っていたので。しかし日本人奏者が2人いたようです。プログラムを購入しましたが、そこに楽団員の名簿がありました。第1バイオリンに町田琴和さんの名前がありましたので、2プルトのアウトの女性は、この方で間違いないでしょう。もう一人は、ソロ・ヴィオリストの清水直子さんです。私自身は確認できなかったのですが。すごいですよね。日本人がこのような世界最高峰のオーケストラで活躍しているのですから。それと、フルート趣味の妻はパユが出ていればと言っていました。演奏ですが、すべて終わった後、ベルリン・フィルはやはり「別格」だなという印象を持ちました。一糸乱れぬ演奏、曲に対する徹底的な思い入れ、楽団員相互の調和、などカラヤン時代の伝統が続いていると強く感じました。また機会があるかはわかりませんが、特別な一日でした。

ベルリンでは、古代史の博物館、美術館でも様々な芸術を堪能しました。以下はそのうちのいくつかの画像です。








次回は、ポツダムについて語ります。

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1 コメント

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ベルリンPoの恐るべき音圧について (大石良雄)
2020-06-19 14:18:10
拝啓 よろしくお願いいたします。
自分が俗称クラ音楽のジャンルを聴き始めた1968年小学5年頃、当時から何となく感じていた事は「日本のオケと西洋のオケ=特にドイツのオケ」等との音の差でした。
この音の差とは? もちろん演奏テクニックや技量等も当然ながら何が違うのか?、、、、それは圧倒的な音圧の差では無かったのか? と。かつて指揮者の故石丸寛が「例え貧乏でザルそば食ってても、ビフテキ食ってる音を出せ」と。まぁ無理な事を位を言うなぁと。出るはず無いのですよそんな音。現在は何方様の感想も「世界中のオケはほとんど同じ様な音を出す」と言うが、これはまずオケのメンバーの世界渾然一体化であり、白いのも黒いのも黄色いのも居るし居て当然と。あの一番こ難しくうるさいウィーンPoにしてかつての音色とはかなり異なって来たと感じます。当然ベルリンPoも現在の指揮者、前のカラヤン、更に以前のフルトヴェングラーとも違う、、、、しかし未だ変わらないのはあの圧倒的な音圧=特に金管セクションですね。ある意味「重い?」のかもしれない、、、、此処が特に日本のオケとは全く異なりますね。サイトヘッド様は世界各地で「生=ライブでの生演奏」をお聴きなので解るはずなのですが、本来の音とは「レコーディングされているいわば死んでいる音とは違うし、その場の空気の振動を伴って聴こえる本物の音ってぇやはり違う」のですね。
更にこれがPM化=パッケージメディア=CD/DVD等になった場合でも、何故か日本と西洋とでは音質も音圧も違う=おそらくはレコーディングの際の音の録り方の相違」と思われます。おそらくは現在収録ハードは世界でもほとんど同一であり、デジタルテープを回さないのであれは「PT収録」ですね。このPT=プロツールズ収録ってのもエンジニアにより全く異なり、恐ろしく違います。しかし当然ながら「大元のオケ本体がしっかりしていなければ、幾ら録音が優秀でもそれ以上にはならない」のが正直なのです。特にクラシック録音は優劣がはっきりと出ますのでね。正直自分の好みの音を出すオケってぇ「ベルリンPo  ニューヨークPo」等が良いですね。圧倒的にブラスが違います。またロシアのオケってぇ、、、、正直「音ばかりデカくてなんとも大味」と言うのが感想です。ムラヴィンスキーの過去の録音物等は良かったのですが、、、、やはり根本は「歴史と伝統と食い物」なのかもしれませんね。
またぜひ勉強させてください。        敬具
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