西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

「熱狂の日」見聞記(パート2)

2007-05-06 21:47:47 | 音楽一般
今日、再び「熱狂の日」の会場に行きました。一昨日行った時に比べ、更に多くの人でごった返していたように思います。コンサートがあればとも思いましたが、なかったわけではないですが、半券を見せれば今日も無料のコンサートなどが楽しめるということで、2つ楽しんできました。
1つは、3時半からの、M大学OB・OGのオケによる、ドボルザークのスラブ舞曲集から4曲の演奏。
もう一つは、先日も聞いた青島広志さんの「クラシックのふるさと スペイン篇」。これははじめてゆっくり座って聞きました。話が途切れることなく次から次へとユーモアを交えての話が続き、途中ピアノの演奏も入り、あっという間の20分のお話でした。終わって、周囲を見回すと、なんとブルー・アイランド氏(青島さん)が自著を売ろうと一生懸命サインをしている。本が2つ(もっとあったのかな?)あって、最初大判の本を覘いたが、もう一つの方を見てみようということで、「クラシックで世界一周」、こちらの方を買うことに決めた。そしてサインをしてもらう。帰りに電車の中で、ぱらぱらと捲り読んだが、いろいろ勉強になりそう、良い本を買ったと思った。

来年は、この音楽祭のテーマは「シューベルトと仲間たち」。ブルー・アイランド氏も言っていたが、来年はいろいろな歌が登場するでしょう。楽しみである。ただ、シューベルトというと、リートとなるが、実はシューベルトは決してそれだけではない。帰りがけ、このようなコンサートが予想されるだろうなどと考えてみた。
1.交響曲を中心にしたもの。
2.弦楽四重奏曲を取り上げた室内楽曲。
3.弦楽四重奏曲以外の3重奏以上の室内楽曲。
4.バイオリンとピアノの曲(これは少ないですが)。
5.ピアノ・ソナタ。
6.ピアノ・ソナタ以外のピアノ曲。
7.ピアノ連弾曲。
8.ミサ曲。
9.重唱曲。
10.リート。
ちょうど10の分野ができたが、これらはそれぞれに傑作を含んでいて、「歌曲の王」などという呼び名がいかにシューベルトの一部しか見ていないということが認識させられることだろう。そういう意味で、来年はシューベルトの見方を変える年になるのではないかと思っています。また「仲間たち」というのが、どこまで入るのか、リートを管弦楽伴奏に編曲した作曲家がたくさんいるので、そのような試みも入るのか、また新ウィーン楽派の作曲家たちがシューベルト作品の編曲をしていますが、それらも聴けるのか、などと考えます。来年の「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭も本当に楽しみなものとなりそうです。

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