西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

ウラディーミル・アシュケナージ

2007-07-06 10:13:02 | 音楽一般
今日は、ピアニストのウラディーミル・アシュケナージの生誕日です(1937年)。
アシュケナージは、現在第一線で活躍している音楽家の1人です。今年ちょうど70歳ですね。最初は、ピアニストとして活動を始め、最近は指揮者としてより多くその姿を見るように思います。一度だけ、実演に接したことがあります。彼のベートーベン・ソナタ全集を買ったら、チケットをもらえたのです。昔は、レコードショップではそのようなサービスが結構ありました。かなり早く会場に着いたら、彼が1人出てきてピアノの調子を見ていたのか、弾き出しました。(ずいぶん昔のことで、よく覚えてないですが)その時の第一印象が、ずいぶん背の低い人だなあということでした。でも手が大きくなくてはピアノという鍵盤楽器を自在に扱えないだろうし、おそらくはあれだけの活躍を見せるまでになるには相当の努力をしたのではないかと思います。
ベートーベンの他に、スクリャービンのソナタ全集も所持しています。協奏曲の分野でもベートーベン、ラフマニノフ、プロコフィエフ、と購入してしまいました。もちろん他にもたくさんピアノ曲を演奏し、出しています。そういう中で、バッハがあまりないのですね。どこかで、バッハにはあまり関心がないようなインタビューだったかを読んだ覚えがあり、彼は根っからのロマン派の人間なんだなあと印象を持ち続けています。平均律の演奏であれほど素晴らしい録音を残したリヒテルとは違うタイプの人なのだというわけです。
これからもまだまだ活躍して欲しいし、機会があれば指揮者のアシュケナージの実演を聴いてみたいと思っています。

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