けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

C2到着しました!

2009-05-22 21:48:56 | エベレスト09
飯田橋の留守番隊より発信しています。

お待たせしました~!

現地時間の18:00(日本時間21:15)全員が無事にC2に終結しました!
AG5も最強シェルパチームも、全員がC2にいます!
みんなが元気にここにいる、という事実が嬉しくて、
『俺たちはここにいるぞ~!』って何度も叫んだそうです
(他のテントから苦情がこなければ良いのですが、、、)

最後尾を歩いてマックさんは、酸素をたくさん吸って元気が
でたのか、ターボがかかり、予想したより早く到着できたようです!
さすが、体調がなかなか上がらなかったとはいえ、地力が違います。

けんけんが笑いながら今日一番の出来事、というのを教えてくれました。
急峻なローツェ・フェースを抜け、ホッとしながら歩いていると、
前方のガスの中から赤ちゃんみたいなヨチヨチ歩きの人が!
どうしたんだろうと近寄っていくと、なんと哲王先生ではありませんか!
先生に様子を聞くと、足の古傷が痛むのと、『酸素が切れた』とポツリ。
そこで、けんけんの酸素を渡してしばらくすると、、、
『なんか調子良いみたい!』と元気になり、いつもの速さで先に行って
しまったそうです(笑

そして、なんと、明日は全員でアイスフォール手前まで滑走するらしいです!!!
エベレストに無事に登頂して、そしてその山で滑走。これ以上の贅沢は
ないですね。怪我しないように楽しんでくださいね!

さて、本当の安全圏まであと一日です。明日は、酸素を吸わなくても
十分に行動が可能です。これまでの困難な道のりを考えれば、BCまでは
どうってこと無いでしょう。

でも、アイスフォールの通過が終わるまでは、安心することはできません。
明日は気温が上がる予報になっています。
もう一日、もう一日だけセラックをくっつけている氷が解けないように
皆さんのパワーを送ってください(熱いパワーは駄目ですよー)。

BCに着いたら、自分たちの目でこのブログを読むことができます。
改めて、皆さんのコメントの多さにびっくり、そして感激するでしょう。

どうか遠慮なく、AG5へのお祝いメッセージを書き込んで下さい。

さあ、ラストスパートです!気を緩めず頑張れ!!!


C3通過しました

2009-05-22 18:41:38 | エベレスト09
飯田橋留守番隊より発信します。

現地時間15時15分(日本時間18時30分)に、
AG5 ジェットストリーム隊はC3を無事通過しました。
危険箇所のローツェフェースを慎重に通過、現在は
ウエスタンクウムのなだらかな雪原を下降中とのことです。

天候は少しずつ風が強くなり、吹雪になりそうな感じですが、
「危険箇所は越えたから、吹雪いても問題なく行動できるヨ!」
けんけんの言葉に安心させられました。

現在、マックさん、けんけんが最後尾を歩いてます。300m先に
高ちゃん、その500m先に哲王先生。
純ちゃん先生は、例のごとく「ぶっちぎりで見えない!」だそうです(笑)

また、最強のAGシェルパチームは、AG5が出発後にかなりの
時間をC4の撤収に費やしてくれました。
「今から下山します。」「お疲れさん!」の無線連絡が終わったと
思ったら、マイペースで下っているAG5をあっという間に、巨大な
荷物と笑顔で、ぶっちぎって行ったそうです。
既にC2でお茶の準備に掛かっているとのこと。最強シェルパチームに
脱毛、いや脱帽です。

AG5は、C2まであと2時間~3時間の道のりです。

あったかいお茶を目指してもう少しだ! 頑張れーーー!!


C4を出発します

2009-05-22 12:22:27 | エベレスト09
飯田橋留守番隊より発信します。

昨日、本日と大変多くの激励、お祝いコメントを頂きまして
本当に有難うございました。

AG5 ジェットストリーム隊は、現地時間8時50分(日本時間の
12時5分)に、C4を出発しました。

C4のサウスコルは、まだまだ7,900m。酸素を吸っていても、
厳しい環境のなかの宿泊でした。
疲れは残っているものの、C2向けて元気に出発しました。

今日は、天候はガスの合間から青空が見えているものの、
風が強く7000メートルより下では降雪も予想されて
います。アタック日を昨日にしたのは正解でした。

C2へ道のりも決して楽ではないですが、エベレストサミッターとなった
AG5なら、難なくやり遂げるでしょう!!
あともう少し!みなさんの更なる応援をお願いします!!!