Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

教育実習日誌へのコメント 3

2010-05-19 00:13:13 | 教師修業
 机の上に余計なものが出ていると,子どもの意識はそちらに向いてしまいます。そのような状態で指示しても,子どもは聞いていません。手には何も持たない状態で話を聞かせるのが,指示の基本だと思います。
 今日,A先生の国語の授業で同じような場面があったのですが,先生はきちんと対応されており感心しました。
 また,学級づくりをしていく上で,学年初めの3日間は重要です。「黄金の3日間」とも言われます。私も全力投球で臨むようにしています。
 初めて出会った子どもたちは,緊張感もあり静かです。新しい先生,新しい学年への期待感も大きいです。教師の言うことを素直に聞き入れ,何でも受け入れようとするのは,このときだけです。この期間こそが,学級づくりの最高のチャンスだと思います。クラスのルールやしくみをつくり,授業のルールなどをつくっていきます。
 この時期をないがしろにし,場当たり的に指導していくと,徐々に学級が崩れていくと思います。

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 体育の実践授業,お疲れ様でした。テンポがよく,学習の雰囲気もよかったです。
 今回特によかったのは,教師の演示によって学習の流れをイメージ化させた点です。また,「まっすぐに回る」「頭を着かない」と,運動のポイントを明確にした点もよかったです。どんなことに注意して運動を進めていけばよいのかが,子どもたちにインプットされました。学習カードの子どもの感想にも「頭を着けたのでできなかった」と書いてあるものがありました。ポイントに気をつけながら運動に取り組んでいた証拠です。
 体育の授業では,「活動あって学びなし」という状態になることも少なくありません。しかし,この授業では,子どもたちに確かな学習がありました。

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 挿し絵を提示→絵の表している場面を明らかにする→それを手掛かりに場面に分ける。
 この授業の流れは,大変よかったです。何をすればよいのかが明確であったので,子供たちも集中して学習に従事していました。
 場面分けの学習では,作業を入れるとよかったのではないかと思いました。例えば,次のような指導が考えられます。①発問「どこで区切れるでしょうか」→②ノート作業→③机間巡視によって全体の傾向を把握→④意図的に指名し,対立する意見をいくつか出させる→⑤子供たち同士で討論させ,どうしてそこで区切ったのか根拠を明らかにさせていく→⑤教師の解を示す。
 また,この授業で大変感心したのは,A先生が,子どもが出し抜けに答えようとしたのを制止したことです。このような場面が2度ありました。勝手気ままな思いつき発言を容認すると,授業がその子にかき回されてしまいます。ささやかな場面ですが,すばらしい対応でした。