Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

教育実習日誌へのコメント 9

2010-05-25 06:32:56 | 教師修業
 今回の授業のように,子どもが様々な場で練習しているときの教師の立ち位置は難しいです。なかなか全体に目を行き届かすということは難しいと思います。
 そういった場合,校長先生もおっしゃっていましたが,子ども同士の相互評価が大切になってくると思います。
 
 相互評価が成立するには,子どもが運動観察の視点を明確に持っていなければなりません。「膝を伸ばす」「まっすぐ回るなど」の観点です。ポイントが明確であればアドバイスをすることができます。
 今日の授業を見ると,子どもたちは技のポイントをしっかりと理解し,アドバイスをしたり,○×の判定をしたりしていました。相互評価は成立していたといえるでしょう。

 また,今回感心したのは,集合隊形に変化をつけていたことです。
 準備運動後,場の設定を説明するときは4列での集合でした。これは説明後に4人組で場づくりをすることを意識した隊形でした。
 一方,技のポイントを確認する際はバラバラ集合でした。ここでは教師の話をしっかりと聞ける位置にいればいいのですから,整列する必要はありません。
 そのほか,バスケットボールのサークルへの集合の場面もありました。

 先生方の中には,集団行動の重視なのか,どんなときでもきちんと整列することを求める先生もいます。そのためいちいち時間が掛かったり,説明が聞こえなかったりして授業のテンポが崩れることがあります。
 その場その場に応じた隊形を工夫できるのは,体育授業を支えるすばらしい技術が身についていると思いました。