Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

杜の都のTOSSデー 4

2010-05-03 18:10:04 | 教師修業
講座5 高学年・中学校の盛り上がるネタ
「『鬼遊び』はなぜ高学年・中学校でも盛り上がるのか」


 鬼遊びは小学校低学年のカリキュラムである。
 系統としては中学年以降のボール運動へとつながっていく。
 
 今回の講座での鬼遊びはこの系統とは異なり,体つくり運動としての扱いである。
 
 中学校での「体力を高める運動」はトレーニング的要素が強くなり,楽しさに欠ける傾向がある。
 
 鬼遊びは,運動量も豊富で,バリエーションも多く,中学生でも熱中するという。
 敏捷性や持久力を高める動きが十分に取り入れられていた。
 指導案には授業の原則10カ条との関連も示され,大変わかりやすい講座内容であった。


講座6 高学年・中学校の盛り上がるネタ
「ボールを使って巧みな動きをゲット!」


 ボールを使って楽しく遊びながら,巧緻性,敏捷性,柔軟性,運動予測などの調整力を身につけさせていく展開であった。

 今回の講座で優れていたのは,教師の一方的な指示による展開ではなく,子どもの主体的な活動になるように配慮されていた点である。

 ひとつは,発展的課題が必ず用意されていたことである。
 次のステップが示されることで,挑戦意欲が増す。
 ボール渡しでは「だんだん離れて」。
 体側ボール投げでは,「足の裏を動かさずに」。
 ボウリングキャッチでは「膝を曲げずに」。
 ミサイル遊びでは「同時に投げて」。
 
 もうひとつは,探究場面が設定されていたことである。
 ボールを投げ上げ,低い馬をまたぎ跳んでからボールをキャッチする動きを例示した。
 それをもとに「○○キャッチ」を発明するように投げ掛けたのである。
 指導案を見ると,当初の例示は馬跳びキャッチであったようである。参加者の実態を見て,例示する技を変更したのであろう。臨機応変で的確な判断であった。