Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

教育実習日誌へのコメント 10

2010-05-26 21:36:43 | 教師修業
 1日担任,お疲れ様でした。
 学級担任は,いろいろと難しい面もありますが,大変やりがいのある仕事だと私も感じています。
 学級担任で大切なことに,子どもをどう捉えるかということがあります。教師の子どもを見る目によって,子どもたちはよい方向にも悪い方向にも変わっていきます。
 
 例えば,今回はサツマイモ畑への移動,除草作業などの活動がありました。このとき,どのように子どもを見ているでしょうか。
 「○○君は列を乱して歩いているな」「○○さんは草取りをサボって遊んでばかりいるな」と減点主義で子どもを見てしまいがちです。私もそうですが,どうしてもマイナス面が目に入りやすいのです。子どもを駄目にするのは簡単です。「あなたは駄目だ」と言い続ければいいのです。
 このような減点主義ではなく,視野を広くしていくことが必要です。子どもを理解しようとしなければ,何も見えません。ほんの少しでもよいところがあれば,それをほめ,伸ばしていくようにしたいものです(場合に応じて,もちろん叱ることも必要です)。
 多角的な視野に立って子どもを見る目を鍛えていってほしいと思います。

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 授業づくりには2つのアプローチがあると思います。
 ひとつは「ねらい→教材(ネタ)」という方法です。まずは授業のねらいがあり,そのねらいを達成するための教材を考えていきます。これがオーソドックスな方法だと思います。
 もうひとつは,「教材(ネタ)→ねらい」という方法です。まず面白い素材,子どもの興味・関心を引きそうなネタを考えます。ネタが決まれば,ねらいや展開も決まってきます。

 今回の水の授業は,後者です。水道水とミネラルウォーターの比較という面白いネタを先に考えました。そして,そこからねらいに迫っていきます。
 水への関心を持つ→どうして水を買っている家があるのか/水道水は危険なのか/水道水とミネラルウォーターはどう違うのか→水道水はどうやって作っているのだろうか→浄水場の見学とつながっていきます。
 特に社会科の場合,教材によって授業の良し悪しや子どもの追究意欲が大きく左右されると私は思っています。
 具体的で面白い,調べてみたいと思うもの,奥行きが深いもの-これが優れたネタの条件だと思います。