Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

教育実習日誌へのコメント 7

2010-05-23 06:11:15 | 教師修業
 1組での事前授業,お疲れ様でした。
 今回感心したのは,臨機応援な対応です。セーフティマットなどを使ってステージコーナーを設置していましたが,今回の授業では使用しませんでした。それは,A先生が子どもの実態を見て,その場で練習をさせるのが難しいと判断したからだと思います。
 指導案には,ステージコーナーを使ってはねの練習をすることが書かれています。指導案に書いたからには,多少の無理をしてでも行わないとまずいのではないかと考えるのが普通です。しかし,今回の子どもの実態で強行した場合,けが人が出た可能性もあります。そういう意味で,今回の対応は正しかったと思います。1つ前の段階にフィードバックし,授業のねらいを変更するというのは,なかなかできることではありません。
 実際に研究授業をする2組と,今回事前授業をした1組では,子どもの実態が違います。指導案はあくまでも「案」ですから,子どもの実態を診断し,その場合場合に応じた対処をして変更していくのはよいと思います。指導案通りに流れた授業がよい授業というわけではありません。

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 器具・用具の出し入れの原則は,3つあると思います。
「①人を指示する」「②時間を指示する」「③場所を指示する」の3つです。

 A先生の授業を見ますと,①はできています。だれが何を準備すればいいかは明確に指示されています。②もできています。「5分以内で」と目標を示しています。ただ,③の部分には改善が必要です。指示が曖昧なときがあります。スケッチブックに配置図を書いて示してはいますが,それだけでは不十分です。例えば,マーカーコーンなどの目印を置き,どこに置くのか明示するとよいです。

 このような用具の準備のほか,集合の仕方,指示・説明の仕方,グループのつくり方などの微細技術を,体育ではマネジメントといいます。マネジメントが安定してくると,授業に勢いが出てきます。学習成果に向けてテンポよく進行していきます。

 このような微細技術は,一朝一夕に身につくものではありません。経験を積み,勉強していく中で自分のものにしていってほしいと思います。