Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

ペアラジオ体操 2

2008-08-25 00:03:47 | 体育
 発問は次のように投げ掛けた。
 
「次は『体を回す運動』です。2人組でどのように動いたらいいだろうか。話し合ってみましょう。」

 話し合い活動によって,言語技術を獲得させていくねらいがある。コミュニケーションスキルである。
 
 ここでは,2人組で体を回す運動をしなければならない。
 体を回すというねらいが明確なので,いい加減な動きでは駄目である。
 論理的に考え,しっかりと話し合わなくてはならない。
 
 日本サッカー協会専務理事の田嶋幸三氏は次のようにいう。
*************
 では「論理的」であるということは,どんなことか?ことばを換えて言うなら,「客観的」とも言えるでしょう。「客観的」であるとは,複数の人たちが同じように理解できるということです。
    田嶋幸三著『「言語技術が日本のサッカーを変える」(光文社新書)
*************
 
 2人で動き方を話し合って試したあとに,発表させる場面がある。
 その発表を見た人たちが理解でき,納得できる動きでなければ,「論理的」「客観的」ではないということになる。
 
 今回は発表させた後,どの動きがよいか問い掛け,一つの動きに絞った。
 絞られた動きは,見ている人たちが最も納得したものである。
 

 今回の授業の構成を分析すると,次のようになる。

(1)1人でのラジオ体操
  ・習得
  ・基礎基本

(2)ペアラジオ体操
  ・活用その1
  ・仲間づくり
  ・動きを通してのコミュニケーションスキル

(3)2人組での動きづくり
  ・活用その2
  ・発問→論理的思考
  ・話し合い活動/コミュニケーションスキル

(4)最後まで通してのペアラジオ体操
  ・心と体の解放→ハッピー感
  ・達成感