Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

長短とび 3

2008-08-18 23:08:49 | 体育
 または,このような発問も考えられる。

「長なわを回している人たちが短なわに合わせてあげた方がよいですか。それとも短なわの人が長なわを見て合わせた方がよいですか。」

 実際に試してみれば,長なわの子たちが合わせてあげるほうがよいということを実感できるだろう。

 
 長なわへの入り方は,2通り考えられる。
 1つは,跳びながら前進して入っていく方法である(A)。
 もう1つは,「せーの」と声を掛け合って同時に始める方法である(B)。声を掛けることによって,タイミングを合わせる。こちらの方がコミュニケーション能力を育成できる。
 Bの場合,短なわの子は,長なわの前に立って準備しておくようにする。後ろ回しの場合は,長なわの後ろに立つことになる。


 前回しで何回跳べればいいのか,めあてを明確にする必要がある。
 当面の目標は10回である。
 10回連続でできた子には,帽子の色を変えさせる。そうすれば,教師が状況を把握しやすいだけでなく,帽子の色が変わっていない子に積極的にかかわっていくことができる。

 このようにして,長短とび(前回しとび)の基礎技能を習得させるのである。

 基礎技能を習得したら,活用の段階に入る。いろいろな技で試してみるのである。

 前回しができた子は,他の技でもできるのだろうかと考えているに違いない。そこで,「他の技でもできるでしょうか」と投げ掛け,欲求を満たしていく。

 後ろ回しは,前回しと同じリズムでできる。
 二重とびは,ゆっくり跳ぶということができにくい。したがって,長なわを回している子がいかに短なわに合わせられるかということが重要になってくる。
 二重とびの場合は,最初の何回かは1回旋1跳躍の前とびである。したがって,「前とびを3回跳んだら,二重とびをする」などの約束をグループでしておかなければ,うまくできない。ここを解決していくところでも,コミュニケーションが必要となる。