Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

TOSS体育東北フレッシュセミナーIN山形 2

2008-08-10 00:05:44 | 教師修業
 根本正雄先生からの講評をいただいた。
 根本先生は最初に「はしごドッジボール,どうだったでしょうか。面白かった?普通?つまらない?」と参加者に挙手させた。
 私はドキドキしながら反応を窺った。面白かったという方と普通だったという方が半々ぐらい,つまらないという方はいなかった。

 次に根本先生は「これは……素晴らしいんです」と力強く続けた。あまりに過分な言葉に驚いた。

 根本先生からのコメントをまとめる。

・ゲームをするには,基礎技術・基礎技能を習得しないと,楽しくできない。ドッジボールでの基礎技能は,投捕である。

・投捕の技能を「壁ぶつけ」というタスクゲームで習得させたのがよい。

・タスクゲームが集団化されていた。集団化・得点化することによって,「みんなでがんばろう」という気持ちが出る。無意識のうちにコミュニケーション能力が育つ。

・発問が論理的思考を促す。しかも,話し合いという言語活動を通して,ポイントを見つけさせていた。

・「黄色い線をまたぎなさい」という指示が素晴らしい。またぐことによって,1歩前に出る。運動のしくみ・原理に気付かせ,習得させることができる。

・「はしごドッジボール」の場づくりが素晴らしい。普通のはしごドッジボールというのは,コートの広さがすべて同じである。それに対して,今回は斜めに線が引かれ,コートの広さが違っている。個人差に対応した場づくりになっている。個人の能力を最大限に発揮できる場づくりになっている。
 

 大変恐縮するようなコメントであった。根本先生の分析によって,自分で意識していなかったところまで理論化された。
 
 今後も,「コミュニケーション能力」「論理的思考」「言語活動」という新たな視点を加味しながら,体育の授業をつくっていきたい。