Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ラプレヴォット、ネック整形1。

2011-06-29 23:00:28 | 日記
今日は曇りでしたが、霧雨が時折降る天気。

作業は湿度が高く表板が接着出来ないのでネックの続きです。
Vジョイント加工が終わったネックのグリップ側にヒールを接着する所から始めました。
ラプレヴォットはアイスクリームコーンヒールではなく、ヒールとグリップが滑らかにつながるタイプです。
いつもはグリップとヒールを別々に整形してましたが、今回はヒール材をグリップに積層しました。
接着面に鉋をかけ平面を出して切りだしたヒール材を接着クランプ。
乾燥待ちの間にヘッドの整形に入りました。
ヘッド材は厚さが2センチ。
ヘッドの仕上がりは11から12ミリ。
ノコで薄くカットして、後は鉋がけで仕上がりの厚さにして行きました。
ヘッド材は機械式ペグ用に製材してあるので、木ペグの八の字ヘッドだと幅がわずかにたりません。
耳の部分を同材で接着しならした後、ヘッドの形に切りだして行きました。
切りだしたヘッドです。


続けて、グリップ部分をラフにカットして行きます。
ヒール部分も同じようにカット。
ラフにカットしたヒール部分です。


しばらく天気が悪そうなので、明日もネックの続きの予定です。

明日からアトリオンで第53回秋田県美術展覧会(県展)が始まります。
密かに、私もウクレレを出展しました。
楽器部門がないので、工芸部門で出展です。
焼き物や硝子などに混ざって展示されてると思います。

今日の写真は切りだしたヘッドとラフカットしたグリップ部分です。