Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

丹波の黒豆ポタージュ。

2011-10-19 09:18:01 | 朝ごはん

今年も丹波から黒豆が送られて来た。いつもなら東京のデパートにも並んでいる
頃なのに、あまり見ないな~。それは鮭のイクラも同じでしょうゆ漬けを作ろうと
足を運んだ、いつも生いくらを買うお店にイクラが並んでいない。
お店の方に聞くと今年は市場でも入荷数が少ないそうでなかなか仕入れが
難しいという事だった

今週は10月の気温としては最高記録を更新したし、なんだか震災以来おかしな
日本列島。いや日本列島だけではなくタイでも記録的な洪水で大変な事に
なっている。日本の企業も震災の影響が一段落と思ったら、今度はタイで
洪水の被害に・・・もう踏んだり蹴ったりだ。
しかし、タイに事業所があるような大企業なら体力もあるので、どうにかなるだ
ろうけれど、零細企業はそうはいかない。それが地方なら尚更影響は大きい。

震災の影響を直接受けた東北、北関東の会社経営も大変なご苦労だろう。
げんに我が夫の会社も震災当時は業務、受注がかなりの期間ストップして
それは、資金繰りに深刻な影響を及ぼしていた。
しかし、それは西日本でも同じなのだと聞いた。

日本の地方の主要産業は、大都市以外は農業、建設、一部観光、そして
最近の傾向として老人介護系の業種だろう。
日本の農業は高齢化し衰退している。そして高度成長時代、町や村に
一番税金を落としたのは建設業だ。建設業が儲かれば、車が売れ、宝飾品も
売れ、そして地元の飲食店も潤っていた。
その建設業の仕事は激減している。 それは公共事業の削減が原因。
地方の建設業は大多数が公共事業の恩恵を受けて甘い汁を吸ってきた。
それを断たれたのである。しかし甘い汁を吸ってきたそれらの土建屋さんも
地域の雇用や税収に貢献してきたのも事実なのである。
農業も衰退、建設にも仕事がない、なので雇用は介護に向かうしかない。
TV等見ていると、地方で介護職につきたいと希望している性別問わず若い層
が多くてビックリした事がある。しかしよーく考えると選択肢がそこにしか無くなって
いるのだね~。

で、その建設業が、大震災以降、全ての予算が震災地優先という事で
まったく仕事がない会社も今現在あるらしい。
日本中から、重機、労働力を震災地に借り出されて、その影響もあるが、
予算がつかないという事が、大きな問題になっている。
もちろん震災の影響で経営が悪化した企業の為に、国でも貸付金の融資を
積極的に行ってはいるが、いくら事業資金を借りても、肝心の仕事がなくては
焼け石に水だろう。
地方の産業の一翼を担う建設業がこれでは、ますます産業全体が疲弊する。
公共事業頼みの経営が良くないでしょう!と批判をしたくもなるが、
地方に於いて民間からの受注など非現実的な話なのだ。
民間企業の大きな部門は大都市にしかないのだから。

もちろん被災地を優先して復興は勧めて欲しいが、それと同時に、国が
率先して震災に関係のない地域にもプロジェクトを立ち上げていく(公共事業)
早急にそのような対策が必要だ。

送られてきた黒豆を全て茹でて、一部で黒豆豆腐を作ろうかな・・と
考えた。 無駄に質の良い奈良の葛粉はあるしね。ミキサーで豆を
滑らかにしながら、朝食用のスープが無い事に気が付き、急遽スープに
転用。

写真では分からないけれど、薄皮も一緒にミキサーにかけたので少し黒い
つぶつぶがある。その部分にポリフェノールが多いらしいので、
なんだか、とても元気になりそうなスープになった