朝、Twitterを開くと自然に私の顔はにやけてきた
昨日から妻夫木君をフォローしているのだよ アイコンは妻夫木君の
お顔なのよ 9月17日から始めたのね~。
さて、昨日に続いてDVDの話題。Rお勧めの「サン・ジャックへの道」は
けっこうおもしろかった。というか良い話でしたよ~。
サン・ジャックと書いていると馴染みはないけれど、「サン・ティアゴ」とスペイン語表記だと
「あー、あのサン・ティアゴか」と思われる方が多いのではないでしょうか?
NHK等でも幾度か取り上げられているフランスのル・ピュイからスペインのサン・ティアゴ・
デ・コンポステーラまで1500kmもある巡礼道を舞台にした物語です。
Rは単純にTVで巡礼の模様を見て、自分でも行きたいとずーっと言っていて、
この映画に興味をもったらしい。
話の最初は、フランス映画にありがちな、少しだけでも新手法を入れてやろう的な
作り。ドイツ映画もこの傾向にあると思うのですが・・・その辺りが単純なハリウッド映画に
慣れている私には少々違和感がある訳です。 が、見続けているうちに最後は感動
フランス映画もドイツ映画も必ずと言っていいほど、何かに苦悩する人、表面上は
成功しているけれど、妻がアル中とか登場させますよね。そして移民も・・・
聖地巡礼の物語とは言っても、逆に宗教批判(カトリックに対する)的に描かれているのですが。
やはり成熟し切った国にありがちな国民の閉そく感やナショナリズムの問題が
現代社会の人間に複雑な闇の部分を形成してしまうのでしょうね
おりしも経済的にもEU圏は危機にさらされている。この映画は5年ほど前のものですが、
状況は今とあまり変わらなかったでしょうね。
ヨーロッパの現代の映画は(なーんて書くと詳しい人みたい。本当はあまり見ていません)
夢を効果的に使う事がけっこうあるように思います。
欧米は精神分析や一般の人が精神科をフツーに利用するという土壌があるので、
内的意識の見せ方としてこういう手法を使うのかな?
一つのアイディアとして、黒沢明監督の「夢」という映画がヒントになっているのでは?
と個人的には思うのですが、どうなんでしょうね?
最後まで教会に対してはシニカルに描かれています。なのに結局は聖地に行く事で
参加者それぞれが何かこれからポジティヴに生きるヒントを得る。
長い道を歩む事こそがそれぞれに必要な事だったのか?それは巡礼道でなくとも
良かったのか?
結局、人生はあまりにも自分で背負いこむ物が多すぎて、自らの首を絞めている。
それを手放してしまえば楽になるのにって事なのでしょう。
それに希望や夢を持ちそれを手に入れられるまでは、それさえあれば、全てが
与えられるような気になるけれど、与えられても幸福になるとは限らない・・
そう書いちゃうとなーんか空しいけれど、見終えた時には空しい感は無いのよ
なんなんだろう?捨てられない物に固執するけれど、案外、捨てるのは簡単なのかも?
劣等感を克服する為に頑張った所で、ひょっとすると他から見たらその劣等感は
感じなくて良い劣等感なのかも?人生はなるようにしかならなくて、それに
それってそんなに悪い事ではないかも?と思わせてくれる映画でした
簡単に感想をまとめようと思ったら、必要以上に長くなり食べ物のスペースが
なくなったなので今日は日記ってことで