あーーーツマンナイ・・・
今年の梅雨は近年には珍しく本格的~本格的すぎ~。
今朝も、早くから目が覚めたのに外は雨だよ~
電気もつけない暗いリビングで「なーんか楽しい事ないかな~」と一人考えた。
雨でもウキウキしちゃう事・・・
で、結局、物欲を満たす事しか浮かばなかった~
「あそこで、バーっと欲しい洋服買えるとスーッとするだろうなーー」とか・・
「好きな時に、選び放題のホテルから最高に気にいった所を、選べて、
心おきなく楽しめる旅行がしたいなーー」とか・・・
世の中はボーナス・シーズンで昨年より支給額が何パーセント上がったとか、
景気の良い時期なんだよな、今って。
ウチは関係ないからさ~・・ボーナスとか景気が良いとか・・
世の中には仙人みたいな人がいてさ~「この世の中お金じゃないですよ、心の豊かさですよ」
って言うじゃない?
でも、私の様な俗人の考えるぱーっと楽しい事って、お金がかかることばっかりなんだよ~
なんで、こんな人間に育ってしまったんだろう
心の豊かさとかで、心底、楽しめる人間にならなかったんだろーー
楽しんでいるかどうかは別として、ウチの夫は全く物欲がない。
子供の頃から「あれが欲しいな~」とか「これを買いたいな~」って考えた事もないんだって
なので、洋服ときたら着たきりすずめでも構わないわけよ~。
車、電化製品、はやり物、全てに興味なし
最近、夫と話していて驚いた事があった。
小学生の時に文具屋さんに行った事がないというのだ
学校に、購買部があってそこで買っていたからだと・・・
「えーーーー文具屋さんであれこれ、選ぶのが楽しいんじゃない・・」
「文具屋であれこれ選んで楽しいって言うのがわからないからな・・・」
「ウッソーーーーー
私なんてさ、最新の筆箱、最新の鉛筆やシャーペン、それに色々な
機能がついたボールペンとかさ~、あーUNIのホワイトあれ好きだったな~」
「UNIのホワイト?なにそれ?」
「ほら~ぁ、三菱鉛筆のUNIよーーホワイトってあったんだよ~オサレでさ~」
「そういうの、全く興味なかったから・・」
私は目から鱗だった
小学生で文具屋さんであれやこれやを選ぶ楽しさを知らないなんて。
とにかく私は文具の新し物好きで、中学生になる時にはいち早く、
机に蛍光灯とか書棚とかがセットになっている機能机を買ってもらったのだった。
まあ、それが後々、新しい電化製品好き、結婚してからは新しい洗剤などの
掃除グッズ洗濯グッズ好きになってしまっていた。
って・・最近、その傾向は薄れてきたけれど・・・
「じゃあさ、小学生の時とかなにが楽しかったの?」
「まあ、友達と遊ぶ事だろうな」まあ、それはそうだけどさ・・・
この様に子供の頃から物欲がない人間は金銭欲もなく「儲けよう!」意識に
誠に乏しい・・・
「なんかさーーパーッと儲けてさーー奥さんをハッピーにさせてよーー
死ぬまでにファースト・クラスとか乗ってみたいじゃん」
「まあ・・そうだな・・」と気のない返事・・
「お金持ちの奥さんってやっぱり綺麗だよ~、お金かけてるんだよ~
私なんて汚いババアになっちゃうよ~すぐ目の前だよ~」
「お前は、そうならないだろう・・・」
って・・・自分にプレッシャーをかける妻に対するリップ・サービスだけは、
身につけている夫であった・・・
そんな正反対の夫を持つ、私の密やかな楽しみ・・・「美味しそーな匂いのする物を手に入れる」
昨日、最近、興味津津だったお醤油が届きましたーー
愛媛県伊予市「閏木醤油醸造」の三年醸造醤油、薄口、出汁醤油。
これは先週だったっけ
NHKのサンデースポーツの中で「松山英樹特集」をやっていて、
松山君がアメリカにも地元のお醤油を持って行ってて「これじゃなきゃ、ダメなんです」
って言ってたとか
「YAMAKI」ってロゴや「山一つにキ」ってロゴとかを頼りに探してみたけれど、
該当するのがなかなかなくてね~、あの有名な「ヤマキ」ではないという事はわかったけれど。
そこでさすがの本格ミステリ作家さんであられる黒崎緑氏が探し当ててくれたのでした~
「ヤマキ醤油」じゃないのね、「閏木醤油」なのね・・・でも「ヤマキショウユ」なのね・・・
その中の「濃口醤油」をさっそく開封。
冷奴、卵かけご飯で味わった。
角がないさすがの三年醸造ってかんじだった。
やはり、あちらのお醤油ですから甘いです
ほら東日本の濃口って甘味料とか入ってないじゃない?
西日本の濃口ってほとんどが甘味料とか入っちゃってるのよね~。
なのでお刺身の付け醤油とかには良いんだよね~。
昨日もきびなごのお造りをこのお醤油と志野のポン酢を割ったもので食べたけれど、
美味しかったよ~
そして、夫とこんな話題に・・・
夫は西日本出身の為、実家の濃口はとても甘かった。
今は、それにとても違和感があるらしい。
とにかく、西は総じて濃口が甘く、そしてお醤油の色がとても濃い
おそろしく濃い
全国放送の料理番組で、濃口醤油、大匙1杯とかいっても、これって
九州のお醤油と東日本のお醤油(東日本はそんなに味が変わりませんね)では
分量が違ってくるんじゃない?
特に、みりんとお砂糖の加減が???
そこの所、料理本や番組はどう考えているのだろう
そしてまた、気付いたのは東日本の濃口醤油はフレキシブルなんだよ
かけ醤油にも煮物にも、お汁にも使える。それが一般的だと思っていた。
なので、一般家庭では長らく薄口醤油はあまり使われなかったのだろう。
甘味料が入っていないので、キリッとした味に仕上げたい時に、
西の薄口と合わせると美味しいですね
で、西日本は薄口醤油が一般家庭でも普通に使われてきた。
これは、濃口がかけ醤油、付け醤油がメインで、薄口は煮物や汁物が
メインだったのではないだろうか
あの濃さだと煮物が真っ黒クロスケになっちゃうもんね~。
あーーでもお魚の煮物ならばあの甘い西の濃口が美味しいかもね?
ウチでは薄口はヒガシマルを使用しているけれど、どこのスーパーにも
置いてあるってわけでななく、最近切らして、どーしても使いたかったので、
キッコーマンだったかヤマサだったかの小さいボトルを買ったのだけれど、
ただ塩のキツさしかなくて、まいっちゃったよ~。
ヒガシマルに戻して一安心
というわけで、東日本は濃口一本で大丈夫な文化。
西は濃口、薄口両方で成り立つ文化なんだな・・・