Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

出始めのポルチーニを食べる@GINONE

2012-09-30 08:18:59 | フィレンツェ・ローマ旅行

秋に行くヨーロッパの楽しみは、出始めたキノコを食べる・・
という事も大きな魅力の一つです。
トスカーナでは白トリフもそろそろ旬だそうで・・・
おそらく、旅行に行くのなら10月くらいがベストなシーズンだと思う。

イタリアのキノコといえばポルチーニ。
八百屋さんの店先にも並んでいました

「ポルチーニ!ポルチーニ!」はやる気持ちを抑えてお店に向かいます。

場所はアルノ河の向こう、グルメスポットのサント・スピリト教会周辺。

この広場には昔・昔、処刑された人々を教会でこっそり解剖し
人体の仕組みをじっくり観察した巨匠達がいました。
ミケランジェロやダビンチです。
既にギリシャ時代・ローマ時代前期には解剖は行われていましたが、
キリスト教が入ってくると禁止されちゃったワケです。
しかし、天才達は徹底的にリアリズムを求め、隠れてそのような
事をやっていたのですね。

via de serragli(セラーリ通り)にあるGINONE(ジノーネ)
に行きました。

ここのシェフは女性で次から次と美味しそうなドルチェを
店頭に運んでいました。

たいがい、私達は出足が早いので、お店は空いていることが多いです。
イタリア人やほかの国の人も?お昼は2時近くになってから、
夜は9時過ぎから混みだします。

ここのハウスワインは美味しかったな~。
深い香り・・・価格を考えると日本でこの価格でこの味は望めないな~。

王道のリコッタチーズとスピナッチのラビオリ。

一見、なんの変哲もないラビオリだけれど、これがウマイ
高級なフレンチを食べているような繊細なラビオリ。
他と同じ、小麦とチーズとほうれん草なのに・・・ソースも絶妙。

トスカーナは豚肉もウマウマ。

豚肉もさる事ながら、お肉のエキスを吸い込んだポテトがウマ~
ローズマリーもいい仕事してます。

そして、これですよ、ポルチーニ

もうね、たっぷりよポルチーニが。
ポルチーニの下には薄い豚肉、そのまた下にはリゾット。
これはもう語るべき言葉が見つからない
美味しすぎる、香りはもちろん最高、毎年食べに行きたい
下に隠れたリゾットの味を思い出すと今でもヨダレが・・・

ここはドルチェも美味しいと評判なので、いただく事に。

リンゴのタルトが美味しいらしいのに、頼みそびれた・・
チーズケーキは日本ではもう出尽くしたかんいっぱいで
わざわざ食べる事はほとんどないけれど、なぜかイタリアで頼んでみた。
すると、今までに食べた事がないほど美味しい
チーズがね~、違うんだろうね~


これでもか!のベッキオ宮

2012-09-29 23:48:53 | フィレンツェ・ローマ旅行

夜、街をぶらついていると、あの「笑ってこらえて」で、知った
「幸せを呼ぶタクシー」を発見

なんだか、本当に幸せな気分になる

この道はまっすぐ行くとベッキオ宮にでる道でした。

今回は、メディチ家のご威光をこの目で確かめるべく、
中を見学。

市役所にもなっているこの宮殿。1500年代にメディチさんが
ここに引っ越してきたのでした。

500人大広間にはレオナルド・ダビンチの名画が隠されていると
いわれています。

リッカルディと同じで、どの部屋も無駄に豪華・・・

地図の部屋まであります!
この時代のお金持ちには地図の部屋が流行していたのかな~?
バチカンにもあったからな~?

壁はぐるりと地図になっています。
建設当初の1300年前後にはフィレンツェ共和国の正庁舎になっていたので、
このころの公的機関にはこのような地図の間が備え付けられて
いたのだろうか?

こんな部屋や・・

こんな像や・・・

因みにこの部屋は「百合の間」ドナロッティ作「ユディトとホロフェルヌス」
この像は共和制のシンボル。
ホロフェルヌスっていうのはアッシリアの将軍でユディトは旧約聖書外伝
「ユディト記」の主人公、ユダヤ人ユディト。
ユディトは刺客で、キレイに着飾ってホロフェルヌスの首を切り落としたんだ。
サロメに首を取られたヨハネしかり、綺麗な女性には要用心!

こんな天井が・・・

マキャベリの部屋なんていうのもありました・・・

とにかく何十という豪華な部屋のオンパレード・・・
こんな建物が美術館以外にいっぱいあるのですから、
フィレンツェは全て徒歩可能な街ではありますが、
数日の滞在では、時間が全然たりなーい!


あやかりたいメディチ家の威光、リッカルディ宮殿

2012-09-28 10:00:53 | フィレンツェ・ローマ旅行

中部、北部イタリアを旅した人々の目に嫌でも飛び込んでくるのが、
メディチ家の紋章。

あのカメムシみたいな形に丸薬の様な丸が5つあるもの・・・
以前このブログにアップした画像があるけれど、探すのが面倒
ヨーロッパ中に融資していたのだから、イタリアのみではないかもね

サン・ロレンツォ教会のすぐ近くにあるリッカルディ宮殿は
もともとはあのコジモが建てたメディチ家のお屋敷だった。
1400年代の事で1500年中頃には初のトスカーナ大公となった
コジモはこの屋敷から今は市役所となっているベッキオ宮に
引越し、その後をお金持ち貴族のリッカルディさんが買ったので
今はリッカルディ宮と呼ばれているんだってさ。

このお屋敷は中央メルカート(市場)の近く、ホントの街中に
あります。
ちょっと離れた、やはり後の代のメディチ家のお屋敷ピッティ宮のように
外見はお屋敷にとは気づきにくい。
なんたって、フィレンツェの街はどれもこれも、似たような色合いの
建物なんだから・・・で街中にあるしね。
しかし、中に一歩入ると紛れもないお屋敷よ

この一階の大きな窓はミケランジェロ作。1500年代なので
バロック様式のお庭。建物はフィレンツェ、ルネサンス様式。


写真の真ん中より右上にサン・ロレンツォも見えますね。
ご覧のように、周りは他の建物に囲まれています。
外観は、サン・ロレンツォを四角くした感じ
いわゆる、クリームがかった大きな朴訥とした大きな石造り。
それが、中に入ると・・・



お屋敷に付き物の燦然と光り輝く大シャンデリア。

豪華としか言いようのない贅を極めた天井。これは待合室かな???
壁にかかっているゴブラン織りだってこの大きさだから、半端ないよ~。

ここも淒い豪華な広いお部屋なんだけれど、今この建物は
トスカーナ州かなんかの、行政的な役割も果たしていて、
このように近代的な会議室の誂となっているのですよ。

こんな所で会議やっちゃうフィレンツェってス、テ、キ

で、またこんなお部屋でも会議が開かれるっぽい・・・

ほら、ほら、会議用のスクリーンが正面にあるでしょ?
この両サイドの壁も半端ない芸術的な壁なのよ~。

お隣の、サン・ロレンツォ内部のそうなんだけれど、この天井のフレスコ画の
保存状態というか、修復状態がとても素晴らしい。

ウフィッツィ美術館もそうだったけれど、全般的にローマのものより
フィレンツェの物の方が修復が進んでいるように感じます。

この内部は、もっともっと豪華なお部屋がいっぱいあるけれど、
それを全て写真に撮ると、大変な容量になります。
こんなもんじゃない
という事だけ、押さえていただいて、明日はここからの引越し先
ベッキオ宮内部へ行こうと思います。

 

 


ちょこっとローマのサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会の事などを。

2012-09-27 10:31:07 | フィレンツェ・ローマ旅行

ブログというのはとても面白いものでもあります。
昔で言えば文通の役割も果たしてくれるのではないでしょうか
ブログを通じでお友達も出来る場合もあるのです

友達の友達は友達だ・・なんて感じで友人のまた知人のブログを
読んでいました。
音楽にとても詳しく、レアな動画などをアップしているので楽しみでした

ある日、そこに奇妙な名前を発見しました
「エルトン・狂象」とあります。結構な頻度で登場します。
ブログ主さんの高校からの同級生の方でした。
昔、ディランⅡや西岡恭蔵のファンだったのでピーンときました

彼もまたブログをやっていて、美味しそうなうどんを連日のように
アップしています
ある日、そのブログに家の近所の酒店の写真がアップされているでは
ないですか食いつかないわけがありません。

その頃、私の大好きな従姉妹、尊敬する従姉妹がガンでとても難しい
状況でそれを知り少なからずショックを受けていたのですが、
エルトンさんや音楽に詳しいブログの彼もまた長年、ガンと戦っている事を
知りました。

そんなお二人は、そのような状況にも関わらず、大変前向きで、
その姿勢は私をとても勇気づけてくれました
そんなお二人ですから、高校の同級生、仕事仲間、素晴らしい
仲間に囲まれ、とても羨ましく読ませて頂き、いつのまにか
同世代という事もあり、私もその同級生のような気になっているのです

そのまだ見ぬ友エルトンさんのガンが再発し、想像した以上に
とても大変な状況にドンドンなっちゃって、言葉がありません・・・

けれど、彼はとても前向きでかえって、私達に勇気をくれます
お知り合いやご家族が同じ病気を抱えてらっしゃる方が
もし、このブログを読んで下さっていたら是非エルトンさんのブログを
お読みになってください
そしてウドン好きの方も是非

ここねELTON狂象のブログ。

さて、イタリア旅行の話題に戻ってっと・・・
まだまだフィレンツェなのですが、今日はチョコッとローマ。

ローマで一番古い神聖な丘カンピドーリオの丘に
奇跡を起こす「聖幼子の像」があるサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会
があります。
この教会はあのサッカーのスーパースター、トッテイが挙式を
行なったところでもあります

教会に続く階段からローマ市内を眺めた風景

この教会は7世紀には既に存在し、12世紀に改築された。
内部に使用しているのは古代ローマ時代の柱!



天井は世界史の試験に頻出の(?)レバントの海戦の勝利を記念して
作られたもので、大変豪華。

祭壇横には聖エレナの礼拝堂が。

この聖エレナはコンスタンチン帝の母親で、イエスがかけられた十字架を
探し当てた事で有名らしい

で、そのすぐ横の小部屋にあるのが噂の「聖幼子の像」

像が光り輝きすぎて、私のカメラではハッキリ写らない~
しかし大昔から、この奇跡の力は世界中に知れ渡り、多くの奇跡を
願う手紙が届けられるとの事。
特に、病にはこの奇跡が多く現れるらしい。

この時、妹はトラマルコから預かった手紙を忘れ、備えそびれて
ローマの違う教会にお供えしたというオチ
おそらくトラマルコはその事実を今は知らないだろう・・・・


アルキエッリの朝食。

2012-09-26 08:15:56 | フィレンツェ・ローマ旅行

さすがに、帰国一日目の昨日の朝は寝坊しっちゃった~
お弁当が作れなかったよ・・・
今日は、頑張って起きることが出来ました
まだね、夜中の12時に近づくと目が冴えてくるの
自分に言い聞かせ、昨夜は1時前には就寝しました

さて、9月のフィレンツェは1月とあまり変わらないんじゃないかと思うほど
朝がなかなか空けない。
7時台になってようやく外が明るくなり出す。
朝食も7時から食べられます
こーんなオサレな廊下を通りレストランへ。
本当にイタリアはセンスがイイよね~

レストランもなかなか落ち着いておるの~ぅ。
毎日、私たちの他に一組は日本人カップルがいました。
そうそう、アリタリアは新婚カップルには特別な食事なのね?
一般のサービスの前に、カップルには別に運んでいたもの


席に着くとお飲み物の注文。カプチーノはこんなに可愛くしてくれます


絵柄が毎日違った。

もちろんホットミールも用意されていました!フレッシュジュースが美味しい
パンケーキもありましたよ!
ただ野菜類は一切なし。プロセッコも無し。
朝食ではベルニーニが勝ります。しかし全然、問題ない

フィレンツェ初日。そこはやはりサンタ・マリア・デル・フィオーレへ!
ドゥオーモには1月に登ったので今回はジョットの鐘楼に登りました。

いつ見ても、何度見てもサンタ・マリア・デラ・フィオーレ教会もジョットの鐘楼も
素晴らしい!これだけの大理石にこれだけの装飾。
細部の一つ一つを画像に残しておきたいくらい・・・
一つ残念なのは、このお堂や鐘楼の迫力が写真では出せない事

ドゥオーモよりも上りは楽チン。


今回はいっぱいの日本人と階段ですれ違ったな~。
フィレンツェは一大観光都市ですから、それはそれは世界中の観光客で
溢れかえっているといったほうが正解。
もちろん、その中には最大の人口を誇る中国人が多いのは当たり前なわけで・・
なのに、階段を上る中国人は一人も見なかった。
カフェでは見たけれど、どこのレストランでも見なかった・・・なんでだろう

で、妹様が「メディチ家縁のところへ行きたい!」というので、
まずは菩提寺サン・ロレンツォ教会へ。

しかし珍しいことにこの教会は写真撮影がNG!
この外観とは違い、中の装飾の素晴らしさったら
さすが、メディチと思わずにはいられない豪華な教会でした。
本当に、外観とのギャップが想像を絶した・・・