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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

ノアの箱舟 扉を閉めたのは誰

2013-06-02 19:28:54 | 礼拝説教

2013/6/2礼拝説教
【説教題】  「箱舟の扉を閉めたのは・・」
【聖書箇所】 創世記7:1-5、15-16
  7:1 【主】はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。あなたがこの時代にあって、わたしの前に正しいのを、わたしが見たからである。
7:2 あなたは、すべてのきよい動物の中から雄と雌、七つがいずつ、きよくない動物の中から雄と雌、一つがいずつ、
7:3 また空の鳥の中からも雄と雌、七つがいずつを取りなさい。それはその種類が全地の面で生き残るためである。
7:4 それは、あと七日たつと、わたしは、地の上に四十日四十夜、雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面から消し去るからである。」
7:5 ノアは、すべて【主】が命じられたとおりにした。

7:15 こうして、いのちの息のあるすべての肉なるものが、二匹ずつ箱舟の中のノアのところに入った。
7:16 入ったものは、すべての肉なるものの雄と雌であって、神がノアに命じられたとおりであった。それから、【主】は、彼のうしろの戸を閉ざされた。

○ 私は4歳頃のこと、どんな悪いことをしたのか覚えが無いのですが、夜に縁側の雨戸を開けて外に放り出された経験があります。雨戸が閉じられ、どこからも家に入れなくて、泣きながら「あけてー」と叫んだことだけ覚えています。扉が閉じられるというのは恐ろしいことです。ノアの時代に、彼が造った箱船も多くの人々に対して、その扉は閉じられてしまいました。

Ⅰ.なぜノアは箱船を造ったのか?
  A.本当にノアの箱舟は存在した
    1.ノアの箱舟は本当に存在したのかということはいつの時代にも話題になるようで、その残骸でも発見されれば世界的な大発見でになります。ある学者達はロシア領のある山地にそれらしきものがあると見て研究しています。
    2.単なる神話だと言う人たちは、その理由を次のように挙げています。ノアとその家族だけでそんなにも大きな船を造ることができなかったということ、あらゆる動物を入れるのは不可能だということ、そんな世界規模の大洪水はあり得ないということなどです。
    3.しかし、科学の進歩によって、返って箱船が造り得たことや、動物も種類に従って増えていくので箱船に入った動物で現在の世界中の動物の存在も可能だということ、大洪水は世界中に起こった痕跡が見つけられるということなどから、聖書の話は正しいと言われるようになりました。
   
  B.箱船の目的
    1.では、こんな巨大な箱船が何の目的で造られたのでしょうか? それは当時の人間は大変罪深く完全に神を離れて、子々孫々にまで悪影響を与えるから、神様はこの段階で裁きを行い、罪深い人間を絶やすためでした。
    2.しかし、地上には正しいと言える人がいました。ノアとその家族合計8人です。神様はこの8人は滅ぼすことを避け、彼らから新しく信仰の人々を生み出すことを計画されました。
    3.この8名と動物を残すために神様は見事な計算の上で、サイズを指定してノア達に造らせたのです。この箱船の縦・横・高さの比率は現在のタンカーにも応用されている安定した舟のサイズです。
   
  C.ノアは命じられたとおりに造った
    1.ノアは神様に命じられたとおりに造りました。箱船はどれくらいの年月かけてつくられたのでしょうか? とても長かったと思います。天地を創造された神様ですから、神様が箱船を瞬時に造って、ノアに与えることが出来たのに、神様はノアに造らせたのです。
    2.ノアが神様を信じていたことはこの箱船の建造ということからみてもわかることです。信じるというのは神の言葉に従うと言うことなのです。そして、従う時には決して楽なことばかりでは無いということです。
    3.しかし、救われるためには命がけですべきこともあるのです。どんなに悪いことをしていてもイエス様の十字架で救ってもらえるからとあまりに軽いのは問題ですね。

Ⅱ.箱船に入ったのは誰?
  A.神の言葉を信じる人は皆入ることができた
    1.箱船が完成するまで、人々はこんな山の上に大きな船を造っているノアを見てバカにしていました。誰も大雨が降るなんて信じていません。ところが、そんな人々の嘲笑をものともせず、箱船を完成させた時には、さすがに人々も笑ってはおれなかったのでは無いでしょうか?
    2.長い年月かかったのですから、他の人々にも悔い改めるチャンスはたっぷりあったということなのです。しかし、結果的に箱船にノアの家族しか入っていないことを見るとやはり誰も悔い改めなかったということです。
   
  B.入ったのは結局8人と動物
    1.7:1 【主】はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。あなたがこの時代にあって、わたしの前に正しいのを、わたしが見たからである。 と、神様はノア達だけを認められ、箱船に入るように言われたのです。人間の代表はノアとその家族の8名でした。船という字が「舟」に「八」と「口」と書くのはここから来ているという人がいます。
    2.この大きな箱船に8人だけではありませんでした。色々な動物がつがいで入れられました。その動物たちはノアがあちこちから集めるのではなく、自分たちでやって来たのです。

Ⅲ.箱船の扉を閉めたのは誰?
  A.遂に時は来た!
    1.全ての準備が整って、ついに時が来ました。箱船の扉が閉まりました。これはノアが閉めたのではなく、神様が閉められたのです。扉の開け閉めの責任者は神様であって、ノアではなかったのです。
    2.洪水になって初めて命の危険を感じた人々は箱船のところに来て「開けてくれー」と叫びましたが、ノアには開けることができませんでした。それは神の許し無しには開かない扉なのです。
   
  B.終わりの時は必ず来る
    1.やがてこの地球に終わりが来ます。それが早いのか、私達の寿命がさきなのかわかりませんが、いずれにしても私達は人生を閉じなければなりません。その扉の責任者はあなたではなく、神様です。
    2.人は必ず死にますが、この地も終わりを迎える時が来ます。地球の誕生は46億年前などと気の遠くなるような年数が言われ、地球が滅ぶのも何億年も後と言われるので、私達は「自分は大丈夫」と思い込みやすいのです。
    3.しかし、ノアの時代、私達と同じように思った人たちが、箱船の扉が閉められて入れなかったのです。今度は大洪水では無い、終わりが来るようです。
   
  C.イエス様を信じるだけ!
    1.神様はイエス様を箱船の代わりとされました。イエス様を信じる者はみんな救われます。箱船を造れとは言われません。「イエス様を信じなさい」だけです。
    2.神様はイエス様の十字架ですべて私達の罪の問題を片付けてくださっていますから、このイエス様が私の救い主だと信じるだけで良いのです。

● 死海は塩分濃度が28%もあるそうで、魚が住めません。ところが、一カ所だけ魚が普通に住んでいるところがあるというのです。一か所だけ真水がすごい勢いで湧き出しているので、そこに住む魚は生きていられるらしいのです。回りは死の海なのに、そこだけ守られているのです。大洪水の時、全てが死の海と化しましたが、一カ所だけ箱船だけは命の場所となったのです。

★ イエス様の十字架という箱船に入ると生きるのです。
 あなたもイエス様をあなたの救い主と信じませんか?


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