バイブルサロン

礼拝説教、聖書を読んで感じた事

神に似せられた私たち

2020-10-03 15:19:31 | 礼拝説教
2020/10/4 礼拝説教
【テーマ】  神は私たちを愛している
【説教題】 「神に似せられた私たち」
【聖書箇所】 創世記1:27、2:7、18、24
1:27 神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。

2:7 神である【主】は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった。

2:18 また、神である【主】は言われた。「人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう。」

2:24 それゆえ、男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となるのである。

○ 「こんなに色々なことが起こるのは神が人間を愛していないのではないか?」など思う方もいらっしゃるでしょう。今日はまず、神が人間をお造りになった時のことを見てみましょう。
 
Ⅰ.神のかたちに人を造られた
A.神は全ての環境を整えられた
1.このコロナ禍の中、学校はなかなか学校再開ができませんでした。子ども達の安全が確認されて始めて再開しました。そのように環境を整えないと安全に過ごせないからです。神は人間をお造りになる前に全ての環境を整えられました。
2.創世記の1章は昔から多くの議論を呼んだところです。それは1日、2日というふうに書いてあるのですが、この一日は24時間なのか、1000年なのか、単に一区切りを意味するのかなどと問われたからです。それは確かにわからないことですが、ここは科学的に地球がどのようにできたのかを説明しているわけではなく、人間のために秩序正しく神は環境を整えてくださったことを意味しています。
3.こうして環境を整えて、食べ物となる植物も、また動物も造られた後に人間を造られました。初めに人間を造って、共同で他の被造物を造られたわけではありません。つまり、人間はやはり被造物に過ぎないのです。しかし、最高の被造物として造ってくださったのです。動植物・全宇宙は私たち人間の為に造られたのです。それは神が私たちを愛しておられることの表れです。
4.1日、2日と時間的に進むのであれば、7日目に休まれた後、8日目に神は何をされたのかということになります。

B.人間は神に似せられている
1.その人間だけは他の被造物と違って神に似せて造られました。 神のかたちとして人を創造し とあるので、「神に形があるのか?」と問う人がありますが、神は見えませんので、これは見える形を表しているわけではありません。見えない神の性質・人格ということです。
2.とすれば、神とはどのようなお方かということを別の項目で学ぶ必要があるでしょう。そういうことを調べているのが神学というものなのです。神の性質の中心は「愛」であり「義」です。私たちはそうした神の性質に似せて造られました。まさに神に私たちは愛されています。

Ⅱ.命の息を吹き込まれた
A.人は大地のちりで造られた
1.人間は その大地のちりで 造られました。「ちり」と言うと「ちりとり」の「ちり」でゴミを想像したりしますが、この原語はとても小さなものを意味し、現代では「原子」などと言えます。また、 大地のちり ですので、土、粘土ともとれるでしょう。ですから死ねば土に返るとも言われるのです。
2.人間の体が実に見事にできていることはどなたにもわかることだと思います。体には色々な器官がありますが、それが実に見事に連携プレーをとっています。全知全能の神だからこそ、このようなすばらしい体を造っていただけたのです。これも神に愛されている証拠です。

B.人にいのちの息を吹き込まれた
1.いくら体がすばらしい構造であったとしても理性が働かないようならロボットに過ぎないかも知れません。聖書は その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった。 と言っています。神のかたちとして造られたわけですので、人間は神から いのちの息 をいただきました。ここの部分は赤ちゃんの誕生を思わせます。赤ちゃんは生まれるまで肺呼吸をしていません。出産と同時に「オギャー」と泣くのは肺呼吸が始まったからです。狭い産道を通って赤ちゃんの肺が押しつぶされ生まれ出ると同時に一気に肺が膨らんで外気が入ってくるのです。最初の人間アダムもそんな感じだったのでしょうか。神の息をいただきました。愛されていますね。
2.しかし、この「息」という言葉は原語では「風」とも「霊」ともいう言葉です。「霊」を吹き込まれたとも言えるのです。これは他の動物には書かれていません。人間だけに書かれていることです。人間が神に似せて造られた意味であると思います。

Ⅲ.男と女に造られた
A.神は男女を同等に造られた
1.最初の人間は一人だけでした。赤ちゃんとして生まれたのではないのです。赤ちゃんだったら誰かに育ててもらわないと死んでしまいます。一体アダムは何才として造られたのでしょう? それはわかりませんが、神はアダムという男性をお造りになりましたが、 2:18 また、神である【主】は言われた。「人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう。」 と、女性をも造られました。
2.ここで 助け手 とあるのを「ヘルパーさん」「お手伝いさん」と読んではなりません。人格的に同等です。なぜならこの二人を 男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となるのである。 と特別な男女を夫婦とし、 一体となる とされたのです。

B.神の愛を表す夫婦
1.神が愛であるように、神は人間にもちろん愛を与えてくださいました。それは親が子を愛するような愛もあれば、友を愛するような愛、ペットをかわいがるような愛などありますが、最も高尚な愛は神が人を愛する愛です。それに近い愛を夫婦が持つようにしてくださいました。その上で、親子愛なども形成されてきます。
2.夫婦が愛することで神の愛を現すのです。特に子どもが愛を覚えるのは親に愛されてです。私たちも親に愛されて大きくなったように、私たちも神に愛されているのです。

★ 全ての人が神に愛されています。神に愛されていない人はいません。神は私たちを神に似せて造ってくださったのです。似ていますか?