初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

小説「活動寫真の女」②

2012年06月03日 22時02分11秒 | Weblog


小説「活動寫真」を読み進むうちに

清家と二人で喫茶店に入る描写があります



ウェイトレスがそれを運んできたとき

僕はてっきりオーダーを聞き違えたのだろうと

思って文句を言った

東京では初めからミルクと砂糖の入れられてくる

コーヒーをコーヒーとは言わずカフェ・オ・レ

もしくはミルク・コーヒーと呼ぶ



これは京都市内、珈琲店の老舗

「イノダ」がモデルになっている

のでしょう。



映画「夜の河」吉村公三郎監督

(公開1956年=56年前)で

京都堀川の京染め屋の山本富士子と

大学教授、上原謙が

喫茶店で珈琲を飲むシーンがありました

白を基調にした洒落た店内は「イノダ」でした

この映画でさらに「イノダ」が有名に

なりました



この「イノダ」は現在,本店のほか

近くに三条店があって

百貨店にも支店がふたつあります

… … …

「イノダ」で客がホット・コーヒーを

注文すると

「当店ではミルクと砂糖が入っていますが

よろしいですか」

とウェイトレスは客に聞きます



古くから「イノダ」のなじみ客は

何とも思わないのでしょうが

京都にやって来る

観光客は、ビックリするのでしょう