京都市電今出川線、東の終点が
銀閣寺道(ぎんかくじみち)で近くに
私の学生時代の実家がありました
通学にはこの駅から市電で西の
白梅町(はくばいちょう)へ向かいます
そこに学舎はありました
銀閣寺道駅から二つめの駅が
百万遍(ひゃくまんべん)です
車窓から雰囲気のある
喫茶店「進々堂」が見えました
小説「活動寫真の女」では
この「進々堂」も舞台にしています
…進々堂は本部キャンパスの北の
今出川通りに面した古い喫茶店である
煉瓦(れんが)造りの壁に青銅の軒灯りを
飾った正面の意匠は、観光客を立ち止まらせるほと
美しい.フランスパンを焼く香ばしい匂いが漂う
店内は塵(ちり)ひとつ見当たらぬほど清潔で
パティオから雨上がりの日射しが溢れていた.
「何やのおっちゃん、話て」…
長さ二メートルは優にありそうなテーブルに
向き合って座ると…
学生時代の私もこの喫茶店「進々堂」に二、
三度、入ってこの立派な大テーブルに座った
ことがありました。