
ラジオを作っていた高校生時代に,
ラジオでよく浪花節を聴いていました。
浪花節では,広沢虎造が好きでした。

石松が金比羅代参からの帰り,三十石船で「すしを食いねェ…」のくだりや,
都鳥(みやこどり)一家に持っていた金を貸してやり、
焔魔堂で子分にだまし討ちにあうくだりはよく覚えています。
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大映で勝新太郎は二枚目でした。
たしか題名は「次郎長富士」で勝新は「森の石松」を演じて,
焔魔堂の立ち回りのシーンを殺陣師さんの段取りがなかなか決まらず,
徹夜の撮影に付き合った思い出があります。
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近くの百円ショップで「広沢虎造・清水次郎長伝」のテープが出ていました。
懐かしさのあまり求めてしまいました。
きのうのお爺さんのことを言っていられません…。
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CDは盤も小さくて,扱いが簡単でよいのですが,
同封されている解説書に不満があります。
LPレコードの時代は,30センチLPのジャケットが気に入って
レコードを買ってしまったことがありました…。
プレーヤー〔演奏者〕の洒落たスナップショットを使ったり,
抽象画家の絵を使ったジャケットは素晴らしかったのです。
CD時代になってからCDのケースも小さいせいもありますが、
思わず買いたくなるような絵に出会ったことがありません。

デジタルのCDは雑音もなく回転むらもなく,生々しく音楽が聞こえます。
LPレコードからの復刻盤はいいのですが、
デジタル録音のピアノの音色にクラシック・軽音楽ともに不満があります。
空き缶を叩いたような乾いた音に聞こえます。邦楽の三味線も痩せて聞こえます。
私だけでしょうか…。
