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理念なき政治に 明日はない!(3)

2018-02-22 08:53:17 | ②一市民運動
長くなったので「北朝鮮問題」を移します。

①「(インタビュー)対北朝鮮、打開の道は 日本総合研究所国際戦略研究所理事長・
   田中均さん 2月6日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13346225.html

田中さん(元外務審議官)の言葉は説得力があります。
 北朝鮮に対して圧力一辺倒の政策しか見出せない安倍氏は、
 ご自分の力で、田中さんの言葉をじっくり読み込んでください。
 今、何が大事で何をしなければいけないのか、が見えてくるはずです。
 物事を単純化し過ぎると、見誤ります。
 記事の一部を引用させて頂きます。

「――02年の小泉首相訪朝の際、あなたは水面下で北朝鮮と向き合いました。
 どう臨んだのですか。
 『北朝鮮のような国とは交渉しても意味がない』と言われることもありますが、
  外交とは相手を説得する作業です。
  日本からの要求だけでは交渉になりません。
  相手の主張を聞き、どうしたら双方が満足できるか
  虚心坦懐(きょしんたんかい)に議論し、
  1年かけ説得しました


 ――日本はどのような役割を果たすべきでしょうか。02年当時、米国は、
   日本が北朝鮮と交渉することにどう反応していましたか。
 『ブッシュ政権は圧力強化が方針で、日本のアプローチに終始反対でした。
  しかし、日米同盟関係は、日米が常に同じ政策を
  とることを
  意味するわけではありません。
  北朝鮮への日本の対応に米国が反対しても、米国を説得し、
  米国を建設的に変えることが一番大事なのです。

  小泉首相はそこが明確で、(そのためにも)米国との関係強化が重要であり、
  それが日本が独自のアジア外交をするテコにもなると考えていました』

 ――安倍晋三首相も、トランプ氏と信頼関係を築いています。
 『…ただ小泉首相訪朝の際、米国が諸手(もろて)を挙げて賛成しなくても、
  日本は課題解決のために行動しました。
  それに比べ現在、安倍政権は、北朝鮮に対する米国の
  強硬な立場は支持しても、
  アジアで日本が平和構築のための独自外交を
  展開しているようには見えません。
  特にトランプ政権のような予測不能な政権に乗っかることが、
  好ましくないことだってある


 ――安倍首相は北朝鮮には最大限の圧力が必要で「いまは対話の時ではない」と
 主張しています。
 『…しかし、その目的は、外交的解決を通じた平和の構築にあって、
  北朝鮮を締め付けること自体が究極の目的ではありません。
  安倍首相は『圧力で北朝鮮の政策を変えさせる』と言いますが、
  どう変えさせるのか、どういう出口戦略を描いているのか
  という議論がされていません。
  外交による解決を導くためには、それなりの準備が必要です。
  目的は決して、圧力をかけて北朝鮮を暴発させることではない


 ――結果をもたらすための具体的な準備とは何でしょうか。
 『圧力を強化すれば、北朝鮮が崩壊したり、
  軍事衝突に発展したりするリスクがあります。
  そのため、緻密(ちみつ)な戦略が必要なのです


 ――いま米朝間の軍事衝突の可能性をどう見ていますか。
 『北朝鮮次第です。だれも戦争を望んでいません。
  ましてや、(戦争になれば)日本や韓国は被害を受ける。
  政府にとっての一番の国益は、国民の生命・財産を守ること
  であるなかで、戦争が起きていいはずがない
』」 
 (引用ここまで)

②「米の対北方針転換を否定 安倍首相『圧力で一致』の怪しさ 2月14日 日刊ゲンダイ」 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/223213/1

やはり一人だけ蚊帳の外のようだ。

③「トランプ米政権 新小型核開発へ 非核攻撃、核で反撃も 2月4日 毎日新聞」

https://mainichi.jp/articles/20180204/ddm/001/030/153000c

トランプは、核がいかに怖ろしいものか全く理解していないようだ。
 小型核兵器を開発し、核兵器以外による攻撃に対しても
 核兵器で反撃する可能性があるという。
 小型だろうが制限的だろうが、いったん使ってしまえば歯止めが掛からなくなる。
 この人に核のボタンを持たせることは、まさに気違いに刃物だ。
 (広辞苑に載っているので使います)
 こうしたトランプに「完全に一致した」などと言い、追従する安倍氏。
 文(ムン)氏のほほえみ外交を一笑に付す安倍氏。
 第一次安倍内閣で内閣官房副長官補だった柳澤協二さんの言葉を、
 真摯に噛み締めて欲しい。
 記事の一部を引用させて頂きます。
           ↓
④「北朝鮮外交、不愉快と向き合う 『妥協の戦略』を提言、
  柳澤協二元内閣官房副長官補 2月7日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13349556.html

「では北朝鮮の核の脅威にどう対応すべきなのか。
 『脅威とは、攻撃する能力を持った国が
  攻撃の意志を持ったときに現実化する。
  相手の攻撃能力(核ミサイル)をなくせないなら、
  相手の【攻撃の動機】をなくすべきだ


 妥協とは、北朝鮮の核保有を容認することだろうか。
 『違います。容認には核保有を肯定する含意があり、
  良策ではない。
  ただし現状のように北朝鮮の核廃棄を交渉の前提としている限り、
  北朝鮮は交渉に乗ってこない。
  核武装の根本的な動機は米国への恐怖であり、
  核なしには生き残れないと認識しているからです。
  恐怖感をやわらげて安心感に切り替え、攻撃の動機そのものを
  なくさせていく必要がある。
  それには米朝が交渉することが欠かせない。


  ポイントは、北朝鮮の核武装を現実として受けとめることです。
  核保有という現実が当面は残ってしまう事実を受けとめることであり、
  その意味で妥協だ。
  核廃棄という目標は、長期的な目標として位置づけ直すべきでしょう。

  最も耐えがたいのは北朝鮮が核を保有することなのか、
  それともそれが日本に飛んでくることなのか。
  どちらも不愉快だが、そこには優先順位もある。
  そう認識することで、我々の選択の幅は広がる。


  日本国民にとって最も譲れないポイントとは何なのか、
  議論を詰めておく必要があると思います』 (引用ここまで)

⑤「『北の脅威』政府に矛盾 衆院選「危機的」→安保法訴訟では否定 2月19日 東京新聞」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201802/CK2018021902000098.html

まさに二枚舌外交ここに極まれり。 記事の一部を引用させて頂きます。

「安倍晋三首相が昨年十月の衆院選で、北朝鮮情勢が『危機的な状況』
 だと強調した一方、
 同時期に行われた安全保障関連法に関する訴訟では、
 米国と北朝鮮が衝突する危機にあることを政府自身が否定し、
 主張を大きく変えているためだ
」(引用ここまで)
























(画像はお借りしました)


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