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裁量労働制と高度プロフェッショナル制度は 撤回すべきだ!(1)

2018-02-22 09:26:57 | ②一市民運動
「裁量労働制」を移しました。

2月10日(土)のラジオ番組「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」に、
自由党の森ゆうこさんが出演されていた。
国会での歯に衣着せぬ物言いや、凄味を利かした話し方、そして間の取り方の上手さなど
森さんの右に出るものはいないだろう。
この日も田村さんとのやりとりは忖度なしの丁々発止で、とても面白かった。

その中で、気になる言葉があった。
現在、森友学園問題、加計学園問題をスキャンダルと捉える風潮がある。
安倍氏にとって名誉を傷つける不道徳な事件、不名誉な噂(広辞苑による)かもしれないが、
はたしてそれだけだろうか。
一国のトップが公平性、公明性を踏みにじってまで、自分と関係のある
個人や団体に便宜を図る。
これは個人だけの問題ではなく、森さんが言うように、国の根幹を揺るがす問題である。
国民がこれを許してしまったら、国のトップは何をしてもいいと認めたことになる。
それこそ、独裁国家へまっしぐらだ。
森友・加計問題はスキャンダルではない。
これからの国の進路を決める重大な問題なのだ!
スキャンダルで国会での大切な時間を無駄にするな、という人は、
物事の本質が見えていないのだろう。
国会で徹底的に究明して欲しい。
そこからしか、民主主義を取り戻すことはできないのだから。

それにしてもオリンピックが始まるや、なかったはずの文書が次々と出てくる。
誰が考えても、出すタイミングを見計らっていたとしか思えない。
これに対して安倍氏と麻生氏は、のらりくらりとした答弁しかしない。
それこそ国会での大切な時間を無駄にするな!と言いたい。
「私が無いと言えば無いんです」
「私が違うと言えば違うんです」
「私がやると言えばやるんです」
なんで忖度なしの、丁々発止の議論ができないのか。
あまりのレベルの低さに、絶望しかない。
この人の言うことは、全てが信じられない。
              ↓
①「ずさん答弁撤回、首相異例のおわび 与野党対立へ火に油 
  2月14日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/ASL2G5F5RL2GUTFK017.html

「働き方改革関連法」をめぐり、安倍氏が持ち出したデータは酷いものだった。
 裁量労働制で働く方が、平均的な労働者よりも労働時間が短くなるという根拠が
 どうしても欲しかったのだろう。
 というのも、平均的な労働者の一例としてあげた中に
 残業が15時間越で、1日の労働時間が23時間という
 事業所が9ヵ所あるからだ。

 24時間戦えますかというCMには1時間足りないが、
 どこに23時間働ける人がいるのだろう。
 いるのだったら、是非とも国会に呼んで欲しいものだ。

 目的のためには手段を選ばず。まさに、間違っていようが常識外れだろうが、
 利用できるものは全て利用するといった、安倍政権を象徴するような出来事だ。
 お詫びしようが、撤回しようが、こうしたデータを使っている以上、
 「働き方改革関連法案」の中の「裁量労働制」と
 「高度プロフェッショナル制度」を撤回すべきだ。

※「裁量労働制」と「高度プロフェッショナル制度」がいまいちよく分らない。
 2月16日の東京新聞の「社説」の解説が分かりやすいので、引用させて頂きます。

  裁量労働制――残業も含め労働時間と賃金をあらかじめ労使で合意する働き方。
        仕事の進め方を労働者の裁量で決められる職種が対象となる。
        労働者の裁量で効率的に仕事ができると政府は説明するが、
       実際は賃金以上の長時間が広がると懸念されている。
       関連法案には営業職にも対象を広げることが
       盛り込まれている。


        この制度の拡大は、「残業代ゼロ法案」と批判のある
       高度プロフェッショナル制度の創設と合わせ、
       経済界が求める規制緩和策である。
       しかし、両制度とも「働かせ放題」になると
       批判されている。

        (引用ここまで)

 安倍氏は賃金の3%の値上げを経済界に要請した。
 その見返りとして、どうしてもこの法案を押し通す必要があるのだろう。
 「安倍さんは給料を3%も上げた」という自分の実績作りにしたいのだろうが、
 それでは国民は全く納得がいかない。
 (月収ベースでは満額回答3%に届かない企業が相次いでおり、
  今回も安倍政権の「かけ声倒れ」に終わりそうだ)
 安倍氏は答弁を撤回するだけでなく、法案そのものも撤回すべきだ!!!!!
 ますますこの人の言うことは、全てが信じられなくなってきた。

①-2「“裁量労働制データ”はミスじゃなく捏造だ!
   安倍政権は安保でもアベノミクスでもデータ捏造しまくり 2月16日 LITERA」

http://lite-ra.com/2018/02/post-3806.html

こうしたごまかしデータでも、信じてしまう国民が多くいる。
 特に選挙の時は要注意だ!

①-3「『最長残業』根拠に首相答弁 残業データ、違う質問比較 
   2月19日 朝日新聞デジタル」

https://www.asahi.com/articles/ASL2K049GL2JULFA033.html?iref=com_alist_8_01

またまた驚きのデータ収集が発覚した。
 一般労働者への質問は――
 1日の残業時間について1カ月のうちの「最長時間」を尋ねる内容だった。
 裁量労働制で働く人への質問は――
 単に1日の「労働時間の状況」を聞いていた。


 こんなデータの取り方だったら、どんな結論でも導き出せる。
 こうしたことを国のトップがすることで、国全体に無秩序が蔓延しないか心配だ。

①-4「ずさんデータ、政府使い回し 『働き方改革』の対立激化 
   2月20日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/ASL2M53HTL2MUTFK00N.html?ref=nmail

こんなずさんなデータを3年間も使い回していたとは!
 今でも日本人の労働時間は長すぎる。
 人間として、もっと自分の時間を、もっと家族との時間を、
 もっと友人との時間を持つべきだ。
 疲れ切って新聞や本を読む時間がない、家族や友人と会話する時間がない、
 これからの自分の生活や国のあり方を考える時間がない。
 こうした状況は、為政者にとっては願ってもないことかもしれない。
 だが、自分が、家族が、隣人が、友人が、過労死する前に、
 【働かせ放題】の裁量労働制や高度プロフェッショナル制度に
 【NO】を突きつけよう!
 亡くなってからでは遅いのだ。


2月19日の「NEWS23」で、裁量労働で働いてきて、
 9年前にくも膜下出血が原因で失明した方を取り上げていた。
 残業は月162時間に及び、また年300日ものアジアなどへの出張があった。
 それでも給与は固定給だけだ。
 あまりの過酷な労働に、平社員でいいから普通の労働時間を、
 と訴えても認められなかった。
 「裁量労働とは名ばかりだった」と語っている。
 そして残業が162時間にも関わらず、
 会社の公的な記録がないとの理由で
 労災が認められなかった。

 こんなふざけた話があるだろうか!
 苛酷労働でも残業時間が認められず、
 【裁量】の一言で片づけられてしまう。
 裁量労働制は、労災をも認めない【悪魔の法律】だ。
 これを認めていては、身近な人たちの過労死を黙認することになってしまう。
 私は絶対に反対です!!!!!
 それにしてもなぜこうも、安倍氏はアメリカの言いなりになり、
 経済界の言いなりになるのか!
 このような人が国民の代表と言えるだろうか?????

安倍氏は自分を全能とでも思っているのだろうか!
 これまで廃案になったものでも次々と打ち出してくる。
 他の人に出来なかったことでも、自分だけは……とでも思っているのだろうか。
 その度に国民は疑い、調べ、その理不尽さを訴えなければならない。
 今回の「裁量労働制」も、自分に都合が悪くなると一旦は引っ込めて、
 ほとぼりの冷める一年後に提出するという。
 冗談じゃない!
 裁量労働制がいかに国民を苦しめるものかを徹底的に議論して、
 廃案にすべきだ。
 法案を出した以上、最後まで責任を取るべきだ。
 自分の都合のいい時に法案を出し、都合が悪くなると直ぐに引っ込める、卑怯なやり方だ。
 安倍氏にはいい加減に静かにしていて欲しい。
 安倍氏が何もしないこと、それこそが国民にとってベストなのだから。

 上は、私の勘違いでした。
 こんなふざけたデータにもかかわらず、
 「裁量労働制」と「高度プロフェッショナル制」を
 今国会に提出・成立させ、施行時期を予定より一年遅らせて、
 2020年4月とするものでした。
 こんな国民を愚弄した法案が通ってしまったら、日本は終わりです!

 オリンピックに浮かれている間に、大事なことがどんどん勝手に決められてしまう。
 安倍政権は、国民を舐め過ぎている。怒りしかありません! 

①-5「裁量労働制 厚労省ずさん調査 異常データ新たに117件 2月21日 毎日新聞」

https://mainichi.jp/articles/20180222/k00/00m/040/132000c






















  



























(画像はお借りしました)

 
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