母という字

娘に付き合って、BOOK・OFFのコミックコーナーに行った。
漫画が壁のように並んでいる。
装幀がきれいな 『愛すべき娘たち』 よしながふみ作を、105円で買った。

本の後ろのキャッチコピーがすごい。

　　　娘と母、娘と祖母、母と祖母
　　男女の愛、肉親の愛、学友の愛
　双方向の愛、一方向の愛、全方向の愛

　　
　　　女という不思議な存在の
　　　さまざまな愛のカタチを
　　　静かに深く鮮やかに描く


双方向も一方向もわかるが、全方向の愛とは博愛のことのようだ。
漫画もなかなか深いなぁ。
気に入った言葉を見つけた。

　　母というものは
　　要するに
　　一人の不完全な
　　女の事なんだ


そう！そう！と相づちを打ってしまった。
今も不完全には違いないが、子育ての頃はもっともっと不完全だったはずだ。
不完全な人間が、母という名のもとに子供を育てる。
間違いだっていっぱいあったはずだ。
子供には申し訳ないが、自分で軌道修正して欲しいと思う。

それにしても、「父」という字はがっしりと安定しているのに、
「母」と言う字は重たそうで今にも倒れそうに見える。