●布留谷さんと徳永さんの証言を引用させて頂きます。
「生活用水は水槽に溜めた井戸水。降り注いだ灰などは避けられなかった」。
●吉田さんと鈴木さんの証言を引用させて頂きます。
「マツヤニ採りは村人総出でだったが飛行燃料には役立たなかったらしい」。
●岩永さんの証言を引用させて頂きます。
「行政の線引きは、裁判で楽勝だと思っていた。誰が見てもヘンだと分かる
線引きだから。当たり前のことが通らないのが裁判であり行政」。
●松田さんの証言を引用させて頂きます。
「入市被曝」を2度申請したが却下された。「役所は子どもを認めたがらないのは、
長い出費を阻止したいのかと疑っている」。
●松尾さんの証言を引用させて頂きます。
友だちは白血病になり小学2年生の時に亡くなった。この辺は「流行り病」のように
白血病が多かった。当時は放射能が原因と分からなかった。
●〈記憶の継承〉より引用させて頂きます。
トルーマン米大統領は「日本はパールハーバーの何十倍もの報復をうけた。
それは原子爆弾である。この期におよんでもなおポツダム宣言の受諾を拒否するなら、
有史以来最大の破壊力をもつ爆弾の雨がひきつづき日本人の頭上に降りそそぐだろう」
と8月6日の後に声明を出した。しかし大本営は「新型爆弾」としか伝えず、
「勝利を収めて」からだと無視し、8月9日、2発目が落とされた。
秋月辰一郎は綴る。「原子爆弾というものは、終始私たちには知らされず、歴史の流れの
なかにぼかされていくのである」。アメリカ軍の原爆調査団が長崎に着いたのは
40日も後だったから、40日間の空白は埋められなかった。
「(アメリカ軍の)原爆症による死亡者が何年後には何パーセントになり、白血病は
どうかわったなどという報告書は完成した。しかし、人間の運命についての調査は
ついになされなかった」(『死の同心円』)。
竹山広さんの歌
黒き腹生きて動くを踏み越えし贖(あがな)ひに似て怖れあたらし
あはれかの炎天の下燃えしぶる肉塊として記憶するのみ
怒りなき長崎びとを鞭(う)たむとぞこの国の声ここにあつまる
瀬戸口千恵さんの歌
浦上川の水を堰きゐる幾百の死屍の傍を生けるは歩む
爛(ただ)れたる真土(ひたつち)のうへに積み重ね教え子の屍体焼きしこの手か
ケロイドの背は見せたくなしと哭けり肺切除手術決まれる少女 (引用ここまで)
●松尾あつゆきさんの句碑を引用させて頂きます。
「降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾(さか)りつ」としか。 (引用ここまで)
⑥につづく
「生活用水は水槽に溜めた井戸水。降り注いだ灰などは避けられなかった」。
●吉田さんと鈴木さんの証言を引用させて頂きます。
「マツヤニ採りは村人総出でだったが飛行燃料には役立たなかったらしい」。
●岩永さんの証言を引用させて頂きます。
「行政の線引きは、裁判で楽勝だと思っていた。誰が見てもヘンだと分かる
線引きだから。当たり前のことが通らないのが裁判であり行政」。
●松田さんの証言を引用させて頂きます。
「入市被曝」を2度申請したが却下された。「役所は子どもを認めたがらないのは、
長い出費を阻止したいのかと疑っている」。
●松尾さんの証言を引用させて頂きます。
友だちは白血病になり小学2年生の時に亡くなった。この辺は「流行り病」のように
白血病が多かった。当時は放射能が原因と分からなかった。
●〈記憶の継承〉より引用させて頂きます。
トルーマン米大統領は「日本はパールハーバーの何十倍もの報復をうけた。
それは原子爆弾である。この期におよんでもなおポツダム宣言の受諾を拒否するなら、
有史以来最大の破壊力をもつ爆弾の雨がひきつづき日本人の頭上に降りそそぐだろう」
と8月6日の後に声明を出した。しかし大本営は「新型爆弾」としか伝えず、
「勝利を収めて」からだと無視し、8月9日、2発目が落とされた。
秋月辰一郎は綴る。「原子爆弾というものは、終始私たちには知らされず、歴史の流れの
なかにぼかされていくのである」。アメリカ軍の原爆調査団が長崎に着いたのは
40日も後だったから、40日間の空白は埋められなかった。
「(アメリカ軍の)原爆症による死亡者が何年後には何パーセントになり、白血病は
どうかわったなどという報告書は完成した。しかし、人間の運命についての調査は
ついになされなかった」(『死の同心円』)。
竹山広さんの歌
黒き腹生きて動くを踏み越えし贖(あがな)ひに似て怖れあたらし
あはれかの炎天の下燃えしぶる肉塊として記憶するのみ
怒りなき長崎びとを鞭(う)たむとぞこの国の声ここにあつまる
瀬戸口千恵さんの歌
浦上川の水を堰きゐる幾百の死屍の傍を生けるは歩む
爛(ただ)れたる真土(ひたつち)のうへに積み重ね教え子の屍体焼きしこの手か
ケロイドの背は見せたくなしと哭けり肺切除手術決まれる少女 (引用ここまで)
●松尾あつゆきさんの句碑を引用させて頂きます。
「降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾(さか)りつ」としか。 (引用ここまで)
⑥につづく