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2006年間馬券収入500万、G1的中率8割の競馬人がこの世界
に新たな境地を切り開くことを強く約束する。

【競馬 予想】 第52回 有馬記念(GI) 回顧

2007年12月27日 14時40分50秒 | Weblog

写真はこの時期、中山名物のクリスマスツリーです。綺麗ですね。
その消費電力もかなりのものでしょう。
今後も末永く多くの子供、女性達の喜ぶ顔が見れるよう有馬記念で
膨大な寄付をしてきました。


さて、少し振り返りが遅くなってしまいましたが有馬記念について。

現地に行っていたのでまずパドックで感じたものは。
ウオッカはあの調教課程でありながら、すこぶる良いという情報が流れて
いたので期待していましたが、かなり状態が悪く見えました。
バックサイドで色々と揉めているようですが、この1戦で大きく競争馬生命を
縮めることになったかもしれません。
ダイワスカーレット筋肉の張りは過去最高も、馬の活気自体は少し
落ちていたと思います。毛ヅヤも下降
していました。
難しかったのがメイショウサムソンポップロックの判断。以前よりも両馬共に
踏み込みがしっかりしているように映りましたが、結果から判断すると
寧ろそれは硬さを示していたのかもしれません。
ドリームパスポートインティライミ一時より肉付きが落ちています
そして、衝撃だったのはマツリダゴッホの仕上がり。
以前、JBCクラシックのヴァーミリアンにも驚きましたが、この日のマツリダゴッホ
その粋。ただ一頭周回中も気持ち良さそうにハミをとり、何より変化を感じたのは
体調の良さを物語る視線でした。
以前は気難しさを表す眼をしていることが
多かった馬の一変がそこにありました。

次はこの日の馬場。
雨は午前中で止み、最近では例が無いくらいに時計を要す馬場。
ただ、注目点は春の東京開催でも顕著だったが、当日に雨が降り止んだ場合、
内目のコースが非常に走り易くなる。洋芝+野芝で馬場の根幹が整っている分、
多くの馬が駆け抜ける内目程馬場が一時的に固まる傾向にあるようだ。
反対に外目は脚を取られるケースが目立ち、この日も各レース直線以前に、
道中でバランスを崩すケースが多く見られた。
7Rの勝ち馬エフティイカロスは蛯名J騎乗のアグネスタキオン産駒で
実質上がり35秒前半を記録したのも、マツリダゴッホや2、3着した
SS系兄弟にも大きく追い風となったと言えよう。

レースの流れは約6馬身のハイゾーン競馬
一般的にはスローという認識が多く占めているかもしれないが、
自分の判断基準では厳しいレース査定。
距離が適性外とはいえ逃げたチョウサンは大敗、また注目すべき点は
惨敗した有力各馬が後方に位置したのもこのためである。
トラックバイアス上の観点からしても、メイショウサムソンポップロック
行きたくても前に行けなかったのは、当然体調自体の問題が大きいが、
力不足を露呈したと解釈するのがこの場合正しい。
よって、先行して馬券を占めた3頭は自力で引き寄せた結果だ。

「両雄並び立たず」という言葉があるが、正に競馬にはこれが良くあてはまる。
ただ、3強の図式の場合経験上、まず殆ど崩れない。
今年の有馬記念マツリダゴッホの解釈は、幾度か触れていたように絶対値、
状態に全く問題が無いと見ていた以上、馬場に問題が無ければ好走は
約束されていたと言っても過言ではない。
昨年の有馬記念の2着争いと、今年の日経賞の上位争いでは後者の方が
明らかに評価が高かった。
トウショウナイトはその有馬記念で馬体重さえ
まともなら好走したと思われる。また、そんな意味でも今年の秋はネヴァブションに
期待して来たが、結果あの故障が痛かった。
話を戻して、今日レーティングが発表されたがマツリダゴッホはやはり昨年の
2着争いより半歩良い数字を弾いている力通りの結果だろう。
反対に掲示板勢はここ近年で最も低い数値であるように、来年以降の
中距離競馬界は非常にレベルが低い争いが繰り広げられるのは
避けられなさそうだ。
メイショウサムソンが状態を取り戻せない限り、
状況は更に深刻化するだろう。

メイショウサムソンポップロックは今年高いレベル安定して結果を
弾いて来たわけだが、やはりマシンのように正確に走れると言っても
所詮生き物。関西馬として関東G1の3連戦は競馬人が想像する以上に
ハードということだろう。 ※レーティング120以上を続けること。
特に前者は、能力が高い分、最終調教も時計だけは
評価出来たが、それまでの課程に不安を感じていたのが現実となってしまい、
休み明けで出てきたような状態であったと解釈している。

ただ、この体調面に少し不安を感じていたとしてもそれだけで両頭を
馬券から切り離すのは難しい。BOX色強い馬券を買わない自分に
とっても、非常に厳しい結果となったわけだが、やはりこういう場合は
マツリダゴッホの単勝50倍に沿った戦略、攻めの姿勢が必要だったということを、
一番に思い知らされた今年の有馬記念だった。
リクスクヘッジで抑えても何ら興奮も無い50倍であり、これを理論的根拠で
攻めて手中にした馬券者には感服するところである。

来年に向けての各馬の考察としては、ロックドゥカンプは実際の着差以上に
ダイワスカーレットに劣っており、この世代の牡に歴史に恥じない走りを
期待するのはもうかなり難しい確かだろう。


ただ、マイル路線のアドマイヤオーラと、中長距離でのココナッツパンチには
少し望みを置いておきたい2008年だ。

コメント (8)
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