それを楽々追走したアポロノサトリが位置した場所が、この1分8秒7を
刻むのに最も適したポジンションだった。
他は特に振り返る要素はない。相対実力値は、ほぼ着順どおり。
アポロノサトリが見た目通り最上位だった。
馬券は馬単、3連複を捉えるも配当が安く無駄なリスクだった。
ほぼ2日間程、仕事で寝てない状態だったが大井競馬場に到着。
約7時間立っている自信もないので、連れと一緒に指定席に座って観戦。
牛もつ4本をつまみに普段競馬場ではまず我慢するアルコールを口にし、
当然あいだ居眠りをかましながら本番を迎えた。
イルミネーションがとても華やかで綺麗だった。
それまでの傾向としては、馬場はいつも以上に差しが利く状態であった。
仕上がりとしては、シーキングザダイヤとサンライズバッカスが明らかに重い。
両者ともこの年齢で最高最高体重というのは、割引だった。
レースの流れは、スローゾーンだった。
シーキングザベストは理想的な位置に付け、鋭く抜け出したがその使えた
脚は短かった。武豊騎手がBlogでコメントしているが、やはり少し重い分
苦しかったのか。ただ馬の活気は戻っているので、理想体重で出てきた
次走を今後の最終判断としたい。ただどうしても、人気になるので次走は
乗り変わって人気が落ちて好走するパターンも期待してみたい。
ブルーコンコンルドとサンライズバッカスは得意とする条件でないながら、
格好は付けた。それなりに走って負けたのだから、ボンビネルレコードが
適性力の差で勝ったと見るのが妥当だろう。
前走は東京で明らかにスピード負けをしていたように、本質は深い砂で走る
コテコテなダート馬。それが中央に移籍して、良い施設で確実に能力が
上がっているようだ。今後も地方の交流戦で中心的存在となりそうだ。
中央場限定で考えれば、サンライズバッカスがフェブラリーSの実力値通り
TOP位置にいるのは、今日の競馬でも分かった。
また他で今後楽しみなのは園田のチャンストウライ。
名古屋大賞典でも中央馬相手にいい競馬をしていたが、今回も手応えが
怪しいながらにも、最後まで走り切る能力は評価出来るもの。
地方所属馬として、近畿、東海地方の競馬を盛り上げて欲しいものだ。
さて今日は大井競馬場で上半期の中距離ダート最強馬を決める
帝王賞が行われる。
今、無事に現役生活を送る日本ダート馬の中で、純粋に速くて強い
古馬ダート馬は3頭程いる。成長度と期待からすればワイルワンダーも候補だが
現時点ではメイショウトウコン、サンライズバッカス、ブルーコンコルドになる。
その内の2頭が出走する帝王賞は非常に見所あるレースを期待したい。
人気を見ると前日単勝オッズ1.8倍に表れているようにブルーコンコルドが断然。
昨年末に行われた東京大賞典を見れば、誰でも納得がいくところ。
最終的には1.5倍も切ると見ている。
ただ、ふと思い出せば昨年は中央、地方の主たるG1を含めて一番、不思議に
感じたのはあの東京大賞典の内容。ブルーコンコルドという馬の本質は、
時計が出るダートかつマイルよりのレースでこそパフォーマンス上がる馬なのだが、
ハイゾーンになったレースだったとはいえ最後まで力いっぱい伸びた脚は
衝撃的であり痺れた。
まあしかし、同条件とはいえこの人気と、この馬本来の能力性質が適合する条件は
他にあると考えると、今日は軽視してナンボと考えたい。
底力確かなサンライズバッカスもパドックを見るまでは分からない馬であり、
また大井のこの条件がプラスになる馬ではない。
中央勢で人気薄の存在クーリンガーは長年、この大井の2000Mで抜群の
適性力を発揮しているだけに、近走冴えずも抑える価値はある。
ボンネビルレコードはホームに戻った+的場文男騎手と不気味な存在であるが、
本命候補にまでには至らない。ただ、かなり際どい勝負をしてくる可能性が高い。
さて5頭の中央馬が参戦するわけだが、今回は中でもシーキングザダイヤに期待した。
陣営は能力が落ち始めたと威勢が良くない。鞍上武豊も冴えない競馬が続く中での、
大井での競馬とあって不安要素だらけだが、2つの点に望みを託す。
まず1点は、年齢も重ねて来て現在は中距離で息が入る競馬が望ましい。
東京大賞典はハイゾーン競馬の中で、ブルーコンコルドに対し相対実力値にして
約2馬身の差を付けられているが、この差なら先行馬にとって展開さえ向けば
いつでも逆転できる範囲。スローゾンの競馬になって、おおよそ5馬身差ぐらい
離した競馬になれば面白い。
ただ、今回の競馬も出走馬を見ると少しハイゾーンが色濃いので、この馬自身
パフォーマンスを上げてくることも必要。そうなると問題は体調面。
それが2点目となるが、この馬の調教過程を調べると、近2走時はとても悪かった。
ただ今回は中間の時計の内容がとてもいい。具体的に挙げると、この馬の調子が
良い時は坂路調教のラスト2ハロンを速い脚で並べてくる。
それが最近は全く無かったが、休養を挟んでそのような内容の良い調教を3本見せて、
内一本は11秒台のラップも刻んだ。悪い時はラストがバタバタだ。
断然人気で常に勝ちきれなかった馬。今回は落ち着いた人気+不安要素も一見
沢山並ぶが、案外こういう場面で苦杯にピリオドが打たれるものかもしれない。
地方馬は苦戦が続くレースだが、今年は割って入るとすれば最内のアウスレーゼに
大外のマズルブラスト。大井記念組の直結性は薄いレースだが、今の大井は
不思議と距離短縮のスタミナ差しが穴を開ける。
今年も全く地方馬が中央馬に歯が立たない交流レースが続いているが、
この頂点で波乱があっても悪くない。
今日も生観戦を楽しんでくる予定だ。
先週から函館が開幕したわけだが、やはり今年も芝はサクラバクシンオーの猛威。
得意分野がはっきりした血筋は利用しないわけにはいかない。
そんな意味ではダンスインザダーク産駒も芝ではパワーが問われる札幌、函館、阪神
を得意とし、見逃せないのは直線で2段ギアが必要な新潟に滅法強い特徴がある。
このレース、該当する血筋の馬は2頭いるが、無難にリヴァプールに注目したい。
デビュー当初は順調にクラシック路線に乗るかと思われたが、その後長く頭打ち。
しかし、一気の距離延長からここ3走で復活して来た。前走の実力値もこのメンバー
では評価出来るものであり、この条件で更にパフォーマンスを上げることを期待した。
人気的にも落ち着くようならば、単勝と複勝をしっかり買いたい。
◎ リヴァプール
○ ベガサスファイト
ウオッカの参戦が宝塚記念を更に面白くしてくれている。
挑戦は馬主の全面意向ということだが、その理由を聞いて感心させられた。
今後の宝塚記念の在り方を考えての挑戦だということ。
私も先日そのことについて少し触れたが、競走界の頂点が小さくなっている以上、
この宝塚記念に3歳馬の挑戦が無いと存在意義が無くなるのは時間の問題。
若い時から海外の強豪と渡り合うには、このぐらいのローテを突破出来る
ような競走馬の誕生をこれから毎年楽しみにしたい。
さて、前回ダービー時では赤恥をかかせられたウオッカの考察だけに、
今度こそとは思うが、やはり中々難しい。
ダービーの回顧はコレ↓
http://blog.goo.ne.jp/keiba_philosophy/e/faaa41e76f3b892ec0bcdca91ae6b926
何故ダービーでそこまでこの馬の力を見誤ったかといえば、回顧でも記しているが
完全なマイルのレースになってしまっていたということに尽きる。
ドリームジャーニーも5着とはいえ、相対実力値はNo2だったように距離が
伸びたにも関わらず皐月賞で実力値的に負けていた馬を一気に逆転したことからも
そのレースがマイルに等しかったことが理解出来る。
こういう事は公にされない風潮があるもんだが、今年のダービーのレーティングは
近代競馬では過去最低ランクだった。これは私のトライックバイアスを元にした
絶対実力値でもそう出ているので間違いないだろう。今年の3歳牡馬は本当にまずい。
ただそこで、1つ救いとなったのが、このウオッカの存在。メイショウサムソンなどの
現4歳馬が有力となっている今回の宝塚記念だが、3歳のこの時点で比較すれば
ウオッカが断然強い。ディープインパクトが快勝した昨年のJCに出ていても、
2着ドリームパスポートとこの斤量51キロであれば接戦をしていたという、
数字的根拠がある。
体調が更に良くなったという話があるが、これは確かかもしれない。
繰り返すが、ダービーはマイルよりの貧弱なレースだっただけに、この馬にしたら
大した疲れが残らなかったのだろうと推測している。
印を付けるなら馬券者として◎しか許されない馬。中途半端な評価は失礼。
×と見なす時の根拠は初の古馬対戦というより、やはりハイゾーンの
競馬が濃厚のためによる距離不安だろう。