今年のダービーも無事終了した。
これだけの馬場になると、えてして凡戦になるものだが、
このレースに限ってはいいスパイスになったとも捉えられる
白熱したいいレースだった。
特に直線入口でのギリギリの攻防には、このレースにかける
思いの強さが生々しくも感じられた。
勝ったオルフェーブル、3冠の可能性は高い。
無事に夏を越して戻って来て欲しい。
さて、久しぶりに早速振り返っておきたい理由にはダービーということもあるが、
しっかり見直しておかないといけないという大きな要素があることだ。
抜けた強かった1番人気1着、やはり離れてどんぐりの背比べをした3着争いした馬達を
見つめ直しても得るものは変わらず無い。
大事な要素とは、3着に7馬身もの差を付けて楽々連体を果たした
ウインバリアシオンの存在。
これだけ強かったのだから、予想の時点で容易にこの馬の可能性を見出すことが
問われていた。
今年のダービー密かに同じハーツクライ産駒ギュスターヴクライを中心視しようと
考えていただけに、この馬の評価も当初中心視を考えたが、そのギュスターヴクライが
土曜日に重い芝で負けたことで大分評価を下げてしまっていた。
またウインバリアシオンはきさらぎ賞の最後の印象も良く、前走青葉賞の実力値も
ここでは皐月賞2着以降の馬達と遜色がないことから十分狙えたわけだが、
やはり最後の判断としてはどのレースでも必要以上に切れすぎる感があっただけに、
スタミナ不足を露呈するという不安から切り捨ててしまった経緯があった。
あらためて、これだけ強かった馬を最上位評価出来なかったことは深い反省。
今後の馬券の為にも、この要素はもう暫く色々な角度から精査して、
概念の打ち壊しがある程度必要だ。
貴重な題材を与えてくれた、この馬の快走だった。
この時点で2頭というのは珍しいが、今年は既に菊花賞の3着内2頭は確定した感がある。
同時にそれを覆すような夏の上がり馬の登場も期待したい。
馬券は惨敗、いやいつもと違うから大惨敗というのが正確。
だがとても、いいダービーだった。