担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

ファンタジー仕立てのある物語。

2011-09-19 23:47:41 | どっちだっけ?
SF仕立てというよりも,ファンタジー仕立てのような,そんな状況設定としよう。

中年男性の集団と,若い男の集団がある広場で向かい合っている。

何か神聖な儀式が執り行われているような,そんな厳粛な緊張感が漂っている。

いま若者の一人が一人の中年男性の前に跪いて頭を垂れている。
若者はうつむいているために細かい表情はこちらから読み取ることはできないが,何か期待に胸を打ち震わせているようにも見える。

中年男性は若者の頭の上に手を置き,まるでツボを押すような手つきで,何かを確かめるように少し頭部を触った後,ものものしく口を開く。

中年「うむ。おぬしには十分なシシツがある。次からは我々と同じシャンプーを使用することを認めよう。」

若者(感極まった様子で)「は,はい!ありがとうございます!」

若者はとても嬉しいらしく,高揚して頬は赤く染まり,目はきらきらと輝いている。

どうやらこの若者は,中年男性の集団に一人前の存在として認められたようである。


さて,ここで問題。(ジャジャン)

中年男性の発言中,『シシツ』と片仮名で書いた部分にあてはまる最も適切な熟語は次の2つのうちどれか。

a. 資質

b. 脂質
コメント (1)
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夏休みとか,いろいろ終了。

2011-09-19 22:55:37 | mathematics
かろうじてツクツクボウシ,アブラゼミ,ミンミンゼミの三種類の鳴き声がまだ聞こえてくる残暑の一日だったが,気がついたら夏休みが終わっていた。
気がついてよかった。

結局,秩父に行く機会は作らなかった。
聖地を巡礼するための資料作りが面倒だったというのが一番の理由である。
それに,ちょうど今時期なら,秩父方面に行くなら,高麗の巾着田に彼岸花を見に行ってしまうだろう。
ナナフシの楽園を訪ねるのは,また来年ということにしよう。

古い文献を漁っているときに思いついた『無限級数の収束・発散に関する Raabe(ラーベ)の判定法の周辺を探る』という研究テーマがあったが,非常に良く似た条件として Gauß の判定法というのがあり,それが掲載されている原典が何かを知らないので,Gauß 全集をひっくり返して探すのは面倒だな,と躊躇して,一向に調査がはかどっていなかった。

そのうちやればいいさ,と思っていたのだが,ふと手にしたとても面白そうな本

Ivor Grattan-Guinness, The Development of the Foundations of Mathematical Analysis from Euler to Riemann (MIT, 1970)

の付録に "The Search for Convergence Tests" という,大変気になる記事が載っているらしいのを目次で確認し,恐る恐る見てみると,当然のことながら Raabe の判定法や Gauß の判定法について書いてあった。
Cauchy の判定条件などから説き起こして,20ページにわたっていろいろな判定法と,それらの歴史的背景を解説している。僕が想定していた取り扱いよりやや手広く,こと Raabe の判定法の周辺に関してはより深く(著者は Kummer, de Morgan, Bertrand, そして Bonnet の業績に言及しているが,僕は彼らの仕事について何も知らなかった)調べているので,現時点で僕に付け加えることなど何もない(Raabe にやや遅れて Duhamel が同様の定理を発表しているという Lebesgue の指摘に興味を覚えてこの研究テーマを設定したのだが,当然のことながら,そのあたりの事情についてもバッチリ書いてある)。

やはり世の中にはすごい人がいるもんだ,と感心した。
少なくとも41年前にすでにやられてしまっていたテーマなわけだが,まあ,Grattan-Guinness 氏ほどの方と同じ問題意識を持てたということで,よしとしよう。

それにしてもほんと,ちょっとした思い付きの『素朴な疑問』は,素朴なだけに,とっくの昔に誰かによって解決されていることがほとんどだというのはよくよく覚悟しておかなければならない。

大事なことは,今回のようなケースのように,自分で解決する前に,すでに解決されていたことを知り,それ以上自分では追求しなくなるという,『泡となって消える』企画の数よりも,ずっと多くの企画を新たに作り出し続けることであろう。

人生は短いが知りたいことは多い。
そしてできれば誰もが知らなかったことを最初に知る人間になりたい。
その方がなんだか面白いと思えるからだ。

そんなわけで,とにかく妄想だけはたくましく吐き出し続けて行くこととしよう。
コメント
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