纏めなければならないと考えている理論が一つある。
もう九年間も温め続けてきたネタである。
きっかけは河野与一著「新編 学問の曲がり角」(岩波文庫,2000)の冒頭のエッセイ「アリストテレスの欠伸論」である。
あの大哲学者アリストテレスが大真面目にあくびについて論考しているというのである(といっても,本人の作かは眉唾らしいが)。
また,古代ギリシャ語で「あくび」を表す語 khasme と,今では日本でもいろいろな所で目にする「混沌」を意味する khaos (chaos; カオス)は同源という説も衝撃だった。
あくびはうつる。それはいかなる相互作用によるものなのか。
僕は物理学の理論を手本に「あくび粒子」がその相互作用を引き起こすのではないかという仮説を立てた。
粒子には -on という接尾辞をつけるのが命名の際の慣わしである。
よって,名付けて『khasmon』(カズモン)。
こうして粒子の名前は威勢よく決めたものの,理論の実体はほとんど空の状態がずっと続いたのであった。
しかし,最近種々の観測データが溜まってきたので,そろそろこの理論を世に問う時期が到来したという気になった。
残念ながらまだまだ現象論の域を出ておらず,理論と呼べるようなものは構築できていないが,しかし僕の観測データを見れば世間はあっと驚くに違いない。
かもしれない。かもしれない。かもしれない。
すみません。書いているうちにだんだん気分が乗ってきて,調子に乗りすぎて筆がついついすべってしまったようだ。
もう九年間も温め続けてきたネタである。
きっかけは河野与一著「新編 学問の曲がり角」(岩波文庫,2000)の冒頭のエッセイ「アリストテレスの欠伸論」である。
あの大哲学者アリストテレスが大真面目にあくびについて論考しているというのである(といっても,本人の作かは眉唾らしいが)。
また,古代ギリシャ語で「あくび」を表す語 khasme と,今では日本でもいろいろな所で目にする「混沌」を意味する khaos (chaos; カオス)は同源という説も衝撃だった。
あくびはうつる。それはいかなる相互作用によるものなのか。
僕は物理学の理論を手本に「あくび粒子」がその相互作用を引き起こすのではないかという仮説を立てた。
粒子には -on という接尾辞をつけるのが命名の際の慣わしである。
よって,名付けて『khasmon』(カズモン)。
こうして粒子の名前は威勢よく決めたものの,理論の実体はほとんど空の状態がずっと続いたのであった。
しかし,最近種々の観測データが溜まってきたので,そろそろこの理論を世に問う時期が到来したという気になった。
残念ながらまだまだ現象論の域を出ておらず,理論と呼べるようなものは構築できていないが,しかし僕の観測データを見れば世間はあっと驚くに違いない。
かもしれない。かもしれない。かもしれない。
すみません。書いているうちにだんだん気分が乗ってきて,調子に乗りすぎて筆がついついすべってしまったようだ。