荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

二代目の巻、ふたたび。

2018年02月10日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


YouTubeに【二代目はクリスチャン】がアップされていたので、観てみました。

いやぁ、やっぱ又泣きました。

黒岩会によってボロボロにされても、尚キリストの教えを説くシスター今日子(志穂美悦子)に、磯村(蟹江敬三)が異を唱えるシーン。


雨の中、英二(北大路欣也)が、シスター今日子にヒトの斬り方を教え、そして自ら斬られるシーン。


そして、黒岩会に殴り込みをかけた際の啖呵!


何回観ても泣けてしまいます。

折角、アップして下さった奇特な方のためにも、動画を貼らせて頂きます。



公開は1985年。

もう30年以上前の作品なんですね。

蟹江敬三・松本竜介・室田日出男・藤岡重慶・月丘夢路・山村聰らの出演者が鬼籍に入りました。

僕も歳を取ったわけです。



それにしても、僕にとっての蟹江敬三って、この磯村役なんだよなぁ・・・。

なぜ、この作品がリメイクされないのか不思議です。



『偉大な行動や思想は、ばかばかしいきっかけで生まれる。街角やレストランの回転ドアから、名作は生まれるのだ』アルベール・カミュ(フランスの小説家・1913~1960)

過去の関連記事。
二代目の巻。

オリンピックの巻、みたび。

2018年02月10日 | 日毎ニュースに正義の理想を
平昌オリンピックとかいうのが、始まったそうですね。

【スポーツ観戦】というモノに、1ミクロンも興味がないのでど~でも良いです。

自分で何かをするのは理解出来ますが、他人が何かするのを観て何が楽しいのでしょう。

自分自身をスポーツ選手に重ね合わせるのでしょうか。

ニッポン人選手に『ガンバレ~』っつって、ナショナリズムを感じるのでしょうか。

それで感動出来るなら、安上がりですね。



『そもそも平昌ってドコ?』

って思ったので調べたら、ソウルから東に200kmのトコなんすね。

寒そ~。



『アスリートは、ポケットに入るお金のために走ることなんて出来ない。心にある希望のため、頭にある夢のために、走るしかないんだ』エミール・ザトペック(チェコの陸上選手・1922~2000)

過去の関連記事。
オリンピックの巻。
オリンピックの巻、ふたたび。

必殺仕事人の巻、拾八たび。

2018年02月10日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


いけねぇいけねぇ。

【必殺仕事人(2018年版)】のレビューを、すっかり忘れておりました。

それにしても、相変わらずの学芸会っぷり。

尺ばかり取って、内容が伴っておりません。

1時間で十分だろ。



では、今回のダメ出し。

もちろん、『良いトコは良い!』って記しますよ。



 あんた このタイトルどう思う

【必殺仕事人】ってのは、あくまで中村主水・畷左門・秀のグループを描いた、1979年5月18日~1981年1月30日迄放映されたモノ。





ネットですと【無印(仕事人)】とか書き込みされてますが、何だソレ。

【必殺仕事人】はアレひとつしかありません!

いつもとおんなじ様に【必殺仕事人2018】で良いじゃねぇか。



 あんた このキャラクターどう思う

まず、渡辺小五郎ですが、いくらリュウがツラ見られたからって、依頼人を叩っ切るのはどうかと。

小五郎の非情さを演出したいのは分かりますが、どうもねぇ・・・。



次に経師屋の涼次ですが、松岡昌宏のウザウザウザウザ演技も、10年も経つと慣れちゃいましたねぇ。

イメチェンのつもりか、今回は坊主頭&無精ヒゲにしておりました。

このイメチェンは結構成功してると思います。



次、リュウこと珍念クン。

今回はメインを務めておりました。

記憶喪失になって、ウルヴァリンみたいな武器を使用する設定は良いのですが、数珠を掛けられると急に正気に戻るってのは、いささか無理あり過ぎ。

それにしても、この珍念クンってのは、いつまで経っても芝居が上手くなりませんな。

今作放映時、彼は24歳。

【必殺仕置屋稼業】放映スタート時の沖雅也は22歳・・・。

オーラが違うとは、正にこの事ですな。



次、瓦屋の陣八郎ことエンケン。

【~2016】同様、相変わらず物語に絡んで来ませんな、このキャラクターは。

そんな中、遊郭で爆破が起きた際、ひとりで逃げちゃったのには笑えました。

エンケンはガタイがデカいんだから、もっと派手な殺しをして欲しいんすよね。

メリケンサックでボコボコに殴るとか。

【翔べ!必殺うらごろし】の若みたいに。



次、花御殿のお菊。

いやぁ、和久井映見も老けましたな。

このキャラクターも、元締的な位置ながらあんまり動きがありませんねぇ。

各仕事人の動向に右往左往しているだけ。

中村主水が居て、初めて活きるキャラクターなのかも知れません。



まだまだいきますよ。

【~2016】で、結城新之助(田口浩正)が殺害されて、今回登場したのが住之江彦左衛門(松尾諭)。

いずれも小五郎の相棒ですが、田口浩正と松尾諭・・・。

キャラクター、かぶりまくりじゃないですかね。



次、小五郎の姑・渡辺こう。

演ずるは野際陽子。

ご存知の通り、残念ながらお亡くなりになりました。

これは結構イタいですね。

次回のキャスティングがどうなるのか、興味深いです。



次、ゲスト。

【必殺シリーズ】は大昔から、現役の芸人を起用するという悪癖があります。

【特別編必殺仕事人 恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊】では、横山やすしとか、岡八朗とか、西川のりお・上方よしおとか。





映画【必殺! ブラウン館の怪物たち】では、明石家さんまとか。

今回は星田英利(旧;ほっしゃん。)とか、ダンディ坂野とか、安田大サーカスのHIROとかを起用してます。

何に迎合しようとしているのか・・・。

若いヒトに受けるとでも思ってんでしょうか。

全く理解出来ませんな。



最後、我らが中村主水の復活。

一体、何のためにCG共演にしたんでしょ。

なんで、今回の【依頼人】にならなきゃならんのか。

【年忘れ必殺スペシャル 仕事人アヘン戦争へ行く 翔べ!熱気球よ香港へ】での、棺桶の錠の使い方もそうですが、どうもスタッフは勘違いをしている様です。

それにしても、藤田まことが亡くなって8年か・・・。

早いモノです。



 あんた このBGMどう思う

今回はBGMの使い方が、いつも以上に酷い。

殺しのシーンに、これでもかと様々なBGMをブっ込んで来ました。

尺も何もカンケーなし!

以前も記しましたが、工藤栄一なんかはBGMの使い方が実に上手かった。

しっかりしろい!

石原興!



という訳で、今年のジャニタレ学芸会もダメでしたねぇ。

必殺愛のない奴らが製作してるんだから、仕方ないすよね。

あの世で、山内久司も泣いている事でしょう。



『愛は堅きものを忌む。すべての硬性を溶化せずにはやまぬ』夏目漱石(ニッポンの小説家・1867~1916)

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