2月17日、藤田まことの命日であります。
2010年だから、もう5年になるのか…。
僕が『あぁ、このヒト亡くなっちゃったんだ…』と悼んだヒトのひとりです。
ちなみに他には【ニュースステーション】小林一喜・逸見政孝・いかりや長介くらいですかね。
さて、藤田まことと言えば、そのハマリ役の多さです。
あんかけの時次郎(【てなもんや三度笠】他)が約9年。
中村主水(【必殺仕置人】他)が約19年。(もちろんジャニタレの必殺ごっこはカウントしません)
音川音次郎(【京都殺人案内】)が約30年。
安浦吉之助(【はぐれ刑事純情派】)が約21年。
秋山小兵衛(【剣客商売】)が約12年。
といったトコでしょうか。
しかも、その全てが視聴率を稼いでいるわけですから凄い。
もっとも、だからこそのロングランなんでしょうが。
まさに『役者冥利に尽きる』と言えましょう。
一方、そのキャリアにそぐわないのが不遇な映画出演。
映画関係の受賞は1回のみ、出演本数も同レベルの役者さんに比べれば、かなり少ないはずです。
映画【必殺!III 裏か表か】出演時、その完成度の高さから第10回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞の獲得を期待していたらしいんです。
ところが、フタを開けたらノミネートすらされなく、かなり落胆したそうです。
役者である以上“本編”は大事でしょうからねぇ。
若い頃は逮捕されるほどヤンチャだった反面、中年期以降は人格者だったと聞きます。
バブル時は飲食店やブティックなどの経営失敗により、相当額の借金も作りました。
嵐山の【主水】なんて行ったなぁ…。
そんな借金も返せるのですから、役者って儲かるんですな。
僕は藤田まことの江戸弁も大阪弁も好きでした。
八丁堀・中村主水のべらんめぇ、そして【京都殺人案内】にて遠藤太津朗と交わす、ベタベタの大阪弁なんか最高です。
享年76歳。どうぞ安らかに…。
過去の記事。
必殺仕事人の巻。
必殺仕事人の巻、ふたたび。
必殺仕事人の巻、みたび。
必殺仕事人の巻、よたび。
必殺仕事人の巻、いつたび。
必殺仕置人の巻。
必殺商売人の巻。
山内久司の巻。
『人は死ぬ。だが死は敗北ではない』アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(米国の小説家・1899~1961)